月刊ゴルフダイジェストで好評連載中の芹澤信雄「1番ホールの木の下で…」2017年5月号のテーマは「もっと歩いてゴルフをしよう」だ。ラウンド中はカートに乗って移動することがほとんど。実はコース内を歩けば、たくさんの情報が得られ、リズムもよくなると言う。どういうことか、内容を簡単に紹介しよう。
歩くリズムがよければ、スウィングのリズムもよくなる
「歩く動作は、意識しなくてもリズムが生まれます。この歩くリズムはスウィングのリズムと近いため、いいリズムで歩くことは、いいリズムでスウィングするためにとても大きな効果があるのです。ゴルフが上手い人はショットし、ボールまで歩き、次のショットをするというサイクルがスムーズで、いいリズムを保っています」
連載の中で、芹澤プロはそう語る。歩くことでプレーにリズムが生まれるというのだ。
スウィングも歩く動作も「右」→「左」のステップだ
ゴルフスウィングも、歩く動作も、どちらも「右」、「左」と足を踏み替える動作。そのためリズム的な共通点が多く、歩くペースが速い人はスウィングのリズムも速めが合い、ゆっくり歩くタイプの人はスウィングリズムもゆっくりが合いやすい。迷ったら「歩く」ことに立ち返ってみようと芹澤プロ。
ポイント 1:歩くような体重移動でスウィングする
スウィングのリズムが悪い人や軸が動く人は、バックスウィングで左足を浮かせ、そこから踏み込むステップ打ちの練習をするとよい。軸が傾いたりスウェイすると、トップで片足で立つことはできない。このときのトップのバランスや左へ踏み込む感覚を、普段のスウィングに取り入れよう。
ポイント 2:リズムよく歩くとスウィングリズムもよくなる
リズムよく歩けば自然とスウィングリズムもよくなり、プレー全体のリズムもよくなる。乗用カートを濫用せず、歩けるところは歩くように心がけよう。かかとから着地するように意識し、大股でテンポよく、1歩1ヤードの歩幅で歩くと、距離感も磨かれる。
乗用カートのセルフプレーが一般的となり、コース内を歩くことが少なくなった。しかしコースを歩くことでスウィングが良くなるのだ。カートは便利ではあるが、コース内を歩いてみてはいかがだろうか?
(月刊ゴルフダイジェスト2017年5月号より抜粋)