左足下がりで池越えの80ヤード。ゴルファーならばこんな状況から一度は“あの感触”を味わったことがあるのでは? そう、突如現れる悪魔の打球「シャンク」だ。一度出ると続けて出やすいあのミスを、スウィング研究家の伊藤元気プロは「シャンクのほとんどが振り遅れが原因。“右足の粘り”で解決できます」と一刀両断。一体、どういうことか見てみよう。
インパクト前に右足が暴れるのがシャンクの元。右足の“粘り”を手に入れよう
「シャンクを抑えるには右足の粘りが必要です。『インパクト前に右かかとが浮く』や『右ひざが大きく前に出る』と振り遅れます。右足さえフォローまで踏ん張っていれば、最悪シャンクは防げます」(伊藤、以下同)
また、ロケーションが影響し振り遅れが起こることもあるという。
「たとえば、ピンから80ヤードの左足下がりでは『ピンが気になりヘッドアップしてしまう』こともシャンクの原因」
「『ボールを無理に上げようとする』のもシャンクの出る原因として挙げられます」
左足下がりからは、オープンスタンスで振り抜こう
左足下がりからシャンクさせずに上手く打つためにはコツがある。
「まずスタンスと肩のラインをオープンにします。ヘッドをスムーズに素早く振り抜くことで、ヘッドアップによるシャンクを阻止できますが、それにはオープンスタンスでヘッドの通り道を確保することが第一条件なのです」(伊藤)
「それができたら、右かかとを浮かさないことを意識し、オープンスタンスにした足のラインどおりにアウトサイドインに振り抜きます。ヘッドの通り道を邪魔しないように、右かかとをなるべく浮かさないようにすることが重要です」(伊藤)
シャンクの原因は「振り遅れ」、それを防ぐには対処法である「右足の粘り」をしっかり身につけておこう。
写真/渡辺塁
(週刊ゴルフダイジェスト4/18号より抜粋)