間もなく幕をあける2017年の男子ツアー開幕第2戦「パナソニックオープン」(千葉CC梅郷C)。火曜日の今日はプロアマ開催日。プロアマに出場しない選手たちはレンジやパッティンググリーンでの練習に時間をさいている。そこで見かけたベテランのお二人の話が面白かったのでご紹介!

「トレーニングはもうやめや!」

プロゴルファーで、みんなのゴルフダイジェスト編集部員の中村修です。パナソニックオープンの会場をネタを求めて歩いていると、2度の賞金王に輝く大ベテラン・谷口徹プロが昨年のチャレンジツアー賞金王・塚田好宣プロに「元気か?」と声をかけるシーンに遭遇。49歳の谷口と48歳の塚田、大ベテランふたりのトークとなれば聞き逃せない! 早速“取材”を開始してみました。

塚田:あ、はい元気です。やっと暖かくなってきたので体が動くようになりました。
谷口:先週も日曜日なんか暑かったで~。
塚田:あ、金曜日で帰った(予選落ちした)ので土日は知らないんですよ……。

塚田:谷口さん、調子よさそうですね。
谷口:もう鍛えるのやめて、力抜いて打つようにしたら真っすぐしか行かへんで。真っすぐか軽いフェードで、ドローの打ち方も忘れたわ!(聞いていた一同目が点)

実は谷口プロ昨年(2016年)に筋トレにはまり、トレーニングに精を出した結果、思うような成績を残せなかったというのです。それをアッサリやめるのも谷口プロらしいのですが、やめた結果、調子がいいというのも実に谷口プロらしい。ホントかよ!? と思ってしまいますが、ホントに上位に来るからこの人は恐ろしいんです(笑)。

画像: 谷口徹(左)と塚田好宣(右)。真ん中は塚田が契約するピンのツアー担当、ウィル・ヤナギサワさん

谷口徹(左)と塚田好宣(右)。真ん中は塚田が契約するピンのツアー担当、ウィル・ヤナギサワさん

通算19勝で若手からも慕われる49歳の谷口プロと、昨年のチャレンジツアー賞金王の塚田好宣は48歳。二人の年齢を足したらなんと97歳! 大ベテランふたりのトークは、円熟味が加わって、実に面白い! ついつい時間を忘れて聞き入ってしまいます。今度は、塚田プロが「実はまだ試合に出られるかわからない」と切り出しました。

塚田:ウェイティング(出場予定選手の中から欠場者が出た場合の出場優先順位)2番目なので、明日にならないと出場できるかわからないんですよ。

谷口:ウェイティング? チャレンジの賞金王(優先的にツアーに出場できる)でもそんなことあるの? 

塚田:この大会はアジアからの出場者もいる関係で出場枠が少ないんですよね。

そう、この試合はアジアンツアーの賞金加算試合でもあるため、アジアツアーからも多くの選手が参戦。結果的に、「普段なら出られる」プレーヤーが、ウェイティングに回るという事態が起こるのです。

谷口:ウェイティング1番て誰やの?

塚田:ジャンボ(言わずと知れた尾崎将司)さんです。

その場にいた一同:ジャ……ジャンボさん⁉ 

果たしてジャンボさんは出場するのか? 塚田プロは出場できるのか!? 実は、プロトーナメントは、初日のスタートを迎えるまでにも、こんなドラマがあるんです!

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