16番(204Y、パー3):乗せるだけなら簡単。ピンを狙う勇気と技術が試される
200ヤードを超える距離のあるパー3だが、プロにとって乗せるだけならそれほど難しいホールではない。ただ、横長のグリーンを傾斜が横切るように長く入っている。そのためピンに向かってやさしいラインの残る「バーディゾーン」は狭くなる。最終日の優勝争いの中、ピンを狙って打てるか?
また、このホールは奥の林より高い球で打つと風の影響を受けやすい。風のジャッジと、選手の打つ球筋も見どころのひとつだ。
「今回はギャラリーのみなさんにも臨場感をたっぷりと味わっていただきたくて、ギャラリースタンドをグリーンの近くに設置しました」(トーナメントのセッティングに関わる田島創志プロ)
というから、観戦に訪れるならこのホールは良い観戦スポットと言えそうだ。
17番(415Y、パー4):「刻んでバーディ狙い」が正攻法
練習ラウンドで飛ばし屋の永野竜太郎が、アイアン型ユーティリティで245ヤード地点をしっかりとらえていたのが印象的なこのホール。右ドッグレッグで右はクロスバンカー、左は林。フェアウェイにピンポイントで「置く」のが正解のホールだ。
右サイドは高い樹がショートカットを阻み、左サイドは飛び過ぎると林まで届いてしまうので、永野のようにユーティリティ、もしくはウッドで刻むのが正解。セカンドショットの精度が勝負の決め手となりそう。
刻んだ結果、残る距離はグリーン手前のエッジまで150ヤード付近。バーディゾーンにつけるには、高い球で上から落とすか、しっかりスピンの効いたボールが必要になる。アイアンの技術が、優勝争いに大きく影響しそうだ。
18番(607Y、パー5):2オン可能なのか?
600ヤードを超えるパー5なので、ティショットが350ヤード飛べば2オンも狙える。ティショットの落とし所は広いので、飛ばし屋たちの豪快なスウィングが見られるホールだ。
2オン狙いが難しい場合、2打目地点からはフェアウェイ左サイドの松の木が邪魔にならないポジションにレイアップする必要がある。春先でラフはまだ浅いが3打目でぴったりと寄せるならフェアウェイ右サイドをキッチリとキープする必要があるだろう。
フェアウェイは広いが、松の木を避けてグリーンを狙うベストポジションにつけようと思うと、使える右サイドは意外と狭い。優勝争いの最終局面、ちょっとのミスが命取りになりかねない状況で、スリリングなプレーが楽しめそうだ。
最終日に声援を受けながら勝利の花道を歩くのは誰か? プレーオフならバーディが要求されるであろうパー5。
池田勇太の連覇なるか。若手やアジアンツアーからの出場選手の台頭か。開幕2戦目の戦いから目が離せない。