男子ツアー国内2戦目「パナソニックオープン2017」を宮本勝昌とのプレーオフの末に5年ぶり通算7勝目を挙げた久保谷健一。最終日はトップとは6打差のスタートから7バーディ・ノーボギーの64(パー71)の大爆発。そのスウィングを「みんなのゴルフダイジェスト」プロゴルファーで編集部員の中村修が解説します。

上げるときからスウィングプレーンに沿って振る

トーナメントの初日や二日目に好スコアでインタビューを受けると、口から出るのは「たまたま上手くいった、明日はどうなるかわからない」とボヤキ節。しかし、トーナメント会場ではいつも暗くなるまで残って練習しているのを関係者なら誰もが知っている練習の虫で、クラブに対しても感覚が鋭く、具現化できるセンスの持ち主。最近は腰痛から調子を崩していましたが、オフにはトレーニングに取り組み体調も徐々に回復。スウィングにもキレが戻ってきました。

特徴は、テークバックとダウンスウィングのクラブの通り道、シャフトの角度が同じところ。前傾も浅く、ややアップライトな軌道で上げ、ダウンスウィングも上げた軌道をなぞるように下りてきている点。

同じようにフォロー側でも左右対称の軌道で振り抜けていることから、腕の動きでクラブを振るのではなく、体の回転を主体としてクラブを振り、あくまでも腕は介添え役にしているのがわかります。

画像: 上げる、下ろす、振り抜く、すべてが同じ角度

上げる、下ろす、振り抜く、すべてが同じ角度

腕とクラブが同時に動くテークバックを参考にしよう!

ドライバーでもシャフトが地面と平行まで行かない、わきの締まったコンパクトなトップを作っています。トップでオーバースウィングになってしまうアマチュアゴルファーは、テークバックから腕の運動量が多すぎることが主な原因。久保谷プロのようにテークバックで腕や体の動きとクラブが「同じだけ動く」ことを意識し、丁寧にテークバックしてみましょう。

画像: 体が動いたぶんだけクラブが動く。これがゆるみないトップの秘訣

体が動いたぶんだけクラブが動く。これがゆるみないトップの秘訣

2012年の日本オープンを優勝し獲得した5年シードが切れる年に5年ぶりに優勝した45歳。ぼやきながらも活躍する姿を見たいですね。

This article is a sponsored article by
''.