つかまる顔してつかまりすぎない、こだわり抜いた6代目
アイアンの名手としても知られている久保谷健一。そのぶんクラブに対するこだわりも強い。
「アイアンは、打感や弾道はもちろん大事。でも、それ以上に“顔”が大事です。ほぼ2年おきに新しくしているので、このアイアンは6代目。とことん顔には注文をつけさせてもらっています」

自信をもって、ピンをデッドに狙えるアイアン。4I~PW「アキラ プロトタイプ KS-601」
「基本的にフェース面はつかまるように見えるけれど、ヘッドの機能としてはつかまりすぎないものが好きです。ただ、構えたときにつかまらない印象が出てしまうのは嫌なので、見た目はつかまるように工夫しています」(久保谷)

「つかまえたくないけれどつかまるように見える」という久保谷の要望に最大限応えた1本
では、その工夫とは具体的にいったいどんなものなのだろうか?
「トップラインのトウ側の部分の削りを抑えて、少し厚くしています。そうすることで構えたときにフェースで球を包み込むように見えます。ただ、リーディングエッジは真っすぐに向いているので、かぶって見えることはありません」(久保谷)
ウッドは球を“上げてくれる”クラブをチョイス
「年齢とともに球が上がりづらくなってきた」と話す久保谷。使用するドライバーはヘッド性能はもちろんだが、ロフト10度にして球を上げやすいクラブに仕上げているという。

ドライバー「アキラ プロトタイプ H-510」(ロフト10度)

「球はラクに上がってくれますが、だからといって吹き上がらないので使いやすい」((久保谷)。5W「アキラ プロトタイプ TV-317」、UT「アキラ プロトタイプ ix-H21」

「慣れ過ぎて替えるのが怖い」という3+W「キャロウェイ スティールヘッド」
細部にまでこだわりを見せる、まさに久保谷らしいセッティングを垣間見ることができた。
さらに詳しいスペックは、週刊ゴルフダイジェスト7月18日号「pro's spec」をチェック!(写真/姉﨑正)