ピンまで70ヤードの距離から、SWのフルショットを選択してミスしている人は多い。この状況で頼れるのがAW(52度)のスリークォーターショットだが、「ただし、手先に頼った、“にせ”スリークォーターではなく大きな筋肉を使った本物のスリークォーターが条件です」と中井学プロは指摘する。ならば、70ヤードをピタリと寄せる方法を教えてもらおう!

苦しいくらいの強い捻転を体験しよう

「SWでフルショットはしない」というプロは多い。しかし、我々アマチュアはついついフルショットで飛距離を計算しがち。残り70ヤードとなれば、SWを強振すればピッタリだ、などと考えて、結果は左に引っかけたり、トップしたり……絶好の位置からボギーやダボを叩いた経験は誰しもにあるはず。

そこで覚えておきたいのが、AWのスリークォーターショット。しっかり当たってラインを出せるこの打ち方を得意にするためには、背筋がきつい捻転をあえて体感するのが早道だ。

「腕を使わずに、おへその回転だけで上げられるところまで上げ切ったポジションが、本物のスリークォーターのトップ。柔軟性も高まって、強い捻転をつくるうえで効果的です」と中井プロ。

ドリル 1:おへそを回すだけテークバック

手は使わないので、テークバックで左手甲がやや下を向く。フォロースルーでも腕や手を一切使わない。この練習で40~50ヤード飛ばすことを目標にしよう。

画像: へその捻転だけで上げられるところまで上げてから打つ

へその捻転だけで上げられるところまで上げてから打つ

ドリル 2:左ひざ逆移動テークバック

左ひざを肩や腰と逆方向に動かす。上半身と下半身の捻転差が大きくなって、背筋や腹筋を活かしたトップが体感できるはず。左ひざを右に動かすと体が回りやすいぶん、背筋や腹筋が使えず、手上げになりやすいので注意。

画像: バックスウィングで左ひざを頑張って目標側に張り出す(写真左)。それによって生まれた強い捻転をほどけばクラブが自然に加速する(写真右)

バックスウィングで左ひざを頑張って目標側に張り出す(写真左)。それによって生まれた強い捻転をほどけばクラブが自然に加速する(写真右)

70ヤードからピンを狙い撃てる「本物スリークォーター」は、しっかりと体を使ったテークバックが前提となる。しっかりと練習して、まずは苦しいくらいの捻転差を味わってみよう!

写真/増田保雄

(週刊ゴルフダイジェスト2017年5/9・16合併号より抜粋)

This article is a sponsored article by
''.