一口にパットといっても、上りに下に逆目に順目、スライスラインにフックラインと状況は様々。トップアマの中でもパットの名手として知られる和田雅英さんは、グリーンの状況に合わせて4つの打ち方を使い分けるという。その4つって?
ケース1:上りや逆目はボールの「上半分」を打って順回転をかける
「球をしっかりと転がしたいときは、ボールの上半分を打つようなイメージでストロークすると、よく転がります。ボールの上部で打とうとするとヘッドが上に抜けていくアッパーブローになって、オーバースピンがかかります」(和田さん)
ケース2:下りや順目は「ダウンブロー」で転がりを抑制
「あまり転がしたくないときは、左肩を下げて構えてヘッドを上から当てようとすると、球が止まってくれます。ダウンブローで打つと、バックスピンがかかって転がりが悪くなるんです」
ケース3:スライスラインはインサイドアウト軌道で球をつかまえる
「ライスラインを消して打ちたいときは、テークバックをインサイドに引いて球をつかまえるように打ちましょう。インサイドアウト軌道で打つと、左回転のサイドスピンがかかります。スライスラインではスライスが弱まります」
ケース4:フックラインはカット軌道でラインを消す
「あまりフックさせたくないときは、肩を開いて構えて球をスライスさせるようにカットに打ちます。アウトサイドイン軌道で打つと、右回転のスピンがかかるから、フックラインであまりフックしなくなります」
和田さんがどう打っているのか、実際に動画で確認してみよう。
「下りで球が止まるように打ったり、スライスであまり切れないように打ったりします。カップ際ですごく切れそうなときとか、普通に打ったら入るイメージが沸かないときだけですけどね」と話す。トップアマは、ここまで考えてゴルフしていた!
(月刊ゴルフダイジェスト2016年11月号より引用)