ユーティリティは、パー5のセカンドや長いパー3、狭いホールのティショットなどで大活躍するお助けクラブ……のはずなのに、なぜかこのクラブを苦手にしているゴルファーが少なくないという。そこで立ち上がったのが、芹澤大介プロ。やさしいUTをやさしく打つための方法をさっそく聞いてみよう!
ユーティリティ、実はダフリ厳禁クラブ
なぜやさしいはずのユーティリティ(UT)でミスが出てしまうのか。芹沢プロは、やささくするための重心設定にその理由があるという。
「UTは球をつかまえやすくするために、重心距離が短いモデルが多いんです。重心深度も浅めだから、ソールがつっかかったときにヘッドが左にクルッと回転しやすいです」(芹澤、以下同)
ユーティリティはスライスしにくさが魅力のクラブだが、それゆえに少しのダフリで引っかけのミスを誘発するというのだ。
ヘッドが垂れたら即ヒッカケ!
では、UTをミスなく打ちこなすにはどうすればいいのだろうか。
「右腰の高さをキープしたまま、腰を入れ替えるようにターンさせましょう。このとき、右腰が下がると右肩も下がり、手が浮いてヘッドが垂れてしまい、ダフりやすくなるので注意してください」
右腰を下げないことが、ダフりを防ぐために必要なのだという。
「腰よりも上からクラブを下ろすつもりで振ると、右腰が下がりにくくなりますよ」
活躍する場面が多いUTを得意にしておけば、ラウンドした際に必ずお助けクラブになってくれるに違いない。右腰を落とさないように、体をクルッと回転させて、ダフリをなくそう!
(週刊ゴルフダイジェスト2016年5/24号より抜粋)