バックスウィングでは「右のお尻が下がるくらい」右足に体重を乗せる
アイアンの場合、ボールをうまくとらえようという意識が動くと腕に力が入りやすい。その結果、バックスウィングで体が伸び上がって前傾角度が崩れ、ダウンスウィングでクラブがアウトから下りてくるという谷口プロ。
「スウィングのエンジンを腕にしてしまうと力が入るので、エンジンを下半身にします。バックスウィングでお尻が下がるくらい右足に体重を乗せ、そこからは左に体重を乗せながら腕の力を使わずにパーンと振っていきます。この下半身の動きから少し遅れて体の近くにクラブが下りてくるのが理想です」(谷口、以下同)

下半身主導なら力まないから、前傾角度が保たれる。バックスウィングでは右のお尻が下がるくらい右足に体重を載せよう
大切なのは右足にしっかり乗るフットワーク。思い切り右足に体重を乗せ、ダウンスウィングで左に体重移動させる。グリップはゆるめに握ると力みが防止でき、ヘッドが動くようになる。
「ダウンでちょっと腰を切るとクラブが連動して動いてきます。それを力でやろうとすると、体が起き上がってヘッドが先に落ちるので注意です」

「右足1本で踏みしめるくらい体重を乗せます」
前傾角度がキープできれば、驚くほど飛んで曲がらない球が打てるようになる。スウィングのエンジンを下半身にすれば、前傾角度をキープしてスウィングできるぞ。谷口プロのようにトップでもインパクトでも同じ前傾角度を目指そう!
谷口徹(たにぐち・とおる)1968年生まれ、奈良県出身。ツアー通算19勝。02年と07年には賞金王に輝いた実力者
この記事は、発売中の週刊ゴルフダイジェスト2017年5/23号の特集「一番大切なのは『前傾角度』をキープする!」より引用。このほかにも前傾角度をキープしてナイスショットを打つコツが掲載されているので、ぜひご確認を!