「20ヤード以内のグリーン周りはベタ寄せが当たり前」と公言するのは、開催中の「日本プロ」で2日目を終えてトップを快走しているベテラン・谷口徹。どこからでも寄せてくるテクニックの引き出しの中から、基本のピッチ&ランを教えてもらおう!

アプローチもショットと同じ「左サイドのリード」で打っている

「アベレージゴルファーの方には、アプローチはパッティングの延長で下半身を使わずに肩のストロークで打ったほうが正確だと思っている人もいるかもしれません。グリーン周りの転がしならそれでうまくいくかも知れませんが、アプローチはいつでも転がせる状況ばかりではありません。

僕は転がしより、上げるアプローチを多用するタイプ。アプローチもショット同様、左サイドのリードで打っています。そして何より、バウンスを滑らせながらヘッドをボールの下にシャロー気味に入れて、フェースに球を乗せることを意識します」(谷口、以下同)

画像: スタンスとフェースをオープンにし、体の動きでボールをとらえるとスピンがしっかりとかかる

スタンスとフェースをオープンにし、体の動きでボールをとらえるとスピンがしっかりとかかる

「アプローチもショット同様、下半身を若干使いながら、体の回転に沿って左サイドのリードでクラブを下ろし、フォローで左腕とクラブが一直線になるように振ることが大切。フェースにボールが乗せられ、安定性の高いアプローチが打てます」

画像: 「スウィング中、グリップエンドがへそに向かっているイメージで振るといい」

「スウィング中、グリップエンドがへそに向かっているイメージで振るといい」

アプローチもショットと同じように打つのが谷口流。基本のピッチ&ランは左サイドのリードを意識して、「オッケーパー」を狙いにいこう!

谷口徹(たにぐち・とおる)1968年生まれ、奈良県出身。ツアー通算19勝。02年と07年には賞金王に輝いた実力者

(週刊ゴルフダイジェスト2016年7/26号より)

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