2017年の国内男子メジャー初戦「日本プロ」では最終日にスコアを伸ばせず3位タイだった谷口徹。優勝こそ逃したものの、ベテランここにありを印象付ける49歳のプレーぶりだった。そんな谷口の、どこからでも寄せられる多彩なアプローチの中から、転がすアプローチを教えてもらおう!
転がすアドレスを決めることが重要
「スクェアスタンスでボールを真ん中に置き、そこからスタンスをオープンにするとボールは右足よりになります。体重移動を抑えるため、スタンスは狭め。転がす場合は、このアドレスを決めることがキモ。体重は左足に多めにかけ、最初から目線は低くしておきます
バックスウィングで体の回転に沿って上げていくとクラブは自然とインサイドに上がります。ボールが右足の前にあるのでダウンブローでとらえることとなり、低い打ち出しになるんです」(谷口、以下同)
「アドレスでダウンブローに当たる形を作り、後は自然に振るだけ。小さい動きでも、腕で打とうとするからミスになる。また、パターのように肩と両腕でできる三角形を固めて振る人も多いが、腕がガチガチになりやすい。ボールの手前をダフるだけでなく、距離感が出しにくい」
大ベテランの円熟アプローチは、驚くほどにシンプルだった。ぜひ、真似してみよう!
(週刊ゴルフダイジェスト2016年7/26号より)