“ドライバーは9番アイアンの飛距離の2倍”という言葉を耳にしたことはないだろうか?「本当? と思うかもしれませんが、本当です」というのは、ショットメーカーとして知られる今野康晴プロ。ドライバーを飛ばすには、徹底的に9番アイアンを練習するのが近道みたいだ!
グリップエンドと右手首 2つの角度でインパクトが厚くなる
9番アイアンが5ヤード伸びると、ドライバーはその2倍の10ヤード伸びる。実はスウィングの精度が高い人ほど、このセオリーが当てはまるという。ならば、9番アイアンを練習するのがもっとも効率よく飛距離を伸ばす方法ということになる。クラブが短く、つかまりのいい9Iは、精度の高いスウィング作りにはもってこいなのだ。では、どこを意識すればいいのか。今野プロに、切り返しからインパクトまでのコツを聞いた。
「切り返しの直後はグリップエンドがボールのほうを指すような角度で下ろしましょう。その流れで右腰くらいの高さのハーフウェイダウンでクラブが飛球線とほぼ平行になれば、ミート率が確実にアップします」(今野、以下同)
そして、インパクトでは右手首の角度を保つことを心がける。「アドレスでは右手首が甲側に軽く折れていますよね。この角度が再現できれば、ボールをストレート軌道でとらえられて、曲がらない球が打てます」
インパクトエリアではインサイドインのおだやかな円軌道を描くが、ジャストインパクトのポジションはボール3個分の真っすぐな軌道をイメージしよう。真ん中が実際のボール、前後が仮想ボール。
9番を練習して効率よく飛距離を伸ばそう!
写真/姉崎正
(週刊ゴルフダイジェスト2017年5/30号より抜粋)