「ボールにねじれがなく、直進安定性が高い!」宮里藍も驚いた
みんなのゴルフダイジェストが、宮里藍がブリヂストンのプロトタイプ「P01-7」を試打したという情報をキャッチし、記事化したのとほぼ同時に、ブリヂストンのYouTubeチャンネルに、「P01-7」をテストした宮里藍の談話がアップされていた。これがその動画だ。
藍はこのドライバーを打ってどんなフィーリングを得たのか。まずはその言葉を見てみよう。
「安定感は本当にあります。すごい真っすぐ打つのが簡単。(ボールの)ねじれが全然ないので、ストレート(の弾道)に近い。私、若干ドロー系ですけど、ほぼストレート。打ち出しも高いし、キャリがーでます」
これが藍のインプレッションだ。キーワードは「真っすぐ」「簡単」「高打ち出し」「キャリーが出る」といったところ。
「自分のドライバーよりもいい弾道が出ている」
宮里藍という選手は、154センチの小柄な体格で世界ランク1位にまで上り詰めたゴルファー。世界屈指のショートゲームもさることながら、高打ち出し・低スピンを極めることで、ヘッドスピードに対して限界まで弾道を磨き上げたことが、世界を制した大きな要因と言える。
それだけに、彼女の試打はマシーンで試打したよりも、ある意味で正確に、クラブの特性を物語る。ことクラブの評価に限って言えば、マシンの正確性と人間の感性を併せ持つのが、宮里藍という存在だと言えるかもしれない。藍はこう続ける。
「(ボールの)初速というよりも打ち出し角がいいのかなと思ったんですけど、自分のドライバーよりもいい弾道が出ている、高い弾道が出ているので、間違いなく打ち出し角が高くて、安定性があってねじれがない。なので、すごい真っすぐ飛んでる。
打感もすごくいい。ねじれがない。球にねじれがないというのはすごく魅力的だなと思ったんですね。私はドライバーがそんなに曲がるほうではないのですが、さらに直進性が出ているし、それを考えるとすごく安定感がある。たとえばメジャーとか、フェアウェイキープ率を重視したいって時にはすごく武器になるし、キャリーも出ているのも魅力的。改良を加えてランも出るようになると、すごく一石二鳥だなと思います」
藍の言葉から浮かび上がってくるのは、やはり「P01-7」 の上がりやすさと直進安定性だ。真っすぐ飛んでキャリーが出る。その点で、藍は今愛用している「JGR」よりも、むしろ「P01-7」のほうを評価している。
藍は、「P01-7」に対して、あとはランさえ出てくれれば……と注文をつけている。これは、すでに低スピン弾道を極めに極めているプレーヤーならではの言葉。実際、渡邉彩香、川崎志穂、井上沙紀といった選手は、「P01-7」に変えたことでスピン量を約300〜600回転も削減し、約5〜10ヤードの飛距離アップに成功していることが、週刊ゴルフダイジェストの取材によって判明している。
ここまで書いておいてなんだが、この「P01-7」に関しては、商品名はおろか発売日も含めて厳しく箝口令が敷かれている。いったい何時頃の発売になるのか? また、その形状に秘められた性能はいかがなものなのか。そのあたりの情報は、引き続き探っていく予定。
さしあたっては、2017年5月30日発売の週刊ゴルフダイジェスト2017年6/13号の誌上で、このクラブに関して現在わかっていることが特集される予定。気になる方は、ぜひそちらもチェックしていただきたい。
女子プロたちの飛距離を伸ばし、宮里藍はその直進性にお墨付きを与えた。このプロトタイプ、早く打ってみたいと思うのは、「みんゴル用具班」だけではないはずだ。