体重移動から回転へ。スウィングのビッグチェンジを行っていた
みんなのGD(以下、みんな):単刀直入に聞きますが、なんでそんなに飛ばせるんですか?
チャン:実は、今年に入って25〜30ヤードくらい飛ぶようになったんだ。というのも、昨年(2016年)に背中を痛めてしまって……。それで、コーチを変えて、スウィングを大きく改造したってわけさ。
みんな:そうだったんですか。どんなスウィング改造をしたんですか?
チャン:一言でいえば、ムーブ(体重移動)からローテーリング(回転)へのチェンジだね。以前は、バックスウィングで右足、切り返しで左足と大きく体重移動をしていたけれど、それだとインパクトが安定していなかったんだ。回転を意識するようになって、悩まされていたフックも出なくなり、飛距離も伸びて、いいことずくめさ。
みんな:具体的には、体をどのように動かしてスウィングしているのでしょうか。
チャン:一言でいえば、トップの位置に手と腕を置き去りにしたまま、上半身と下半身を回転させる感じだね。以前の僕ははスウィングプレーンにフォーカスしてスウィングしていたんだけど、それだとスウィングプレーンを手でなぞる感じになってしまう。そうではなく、体全体を最後まで回し続けるようにしたんだ。今は、腕や手のことはまったくなにも考えていないよ。
チャン:そして、飛ばすために意識するのはお尻の回転(ヒップターン)。ヒップターンをファストにすれば速くしただけ飛ばせるんだ。体重移動は意識しなくても、このように振ると、インパクトでの体重配分は自然とフィフティ・フィフティになるんだ。
「ダスティン・ジョンソンやセルヒオ・ガルシアと同じ振り方にしたんだよ」
みんな:よく言う“下半身リード”とはまた違うのですか?
チャン:そうだね、違う。ローテーリング・エブリシングという意識で、上半身も下半身も、すべて回転させていくんだ。あくまで、そのとき腕をできる限り残すことが重要だよ。
みんな:なんだか振り遅れちゃいそうだなあ。
チャン:ところがそうじゃないんだ! 体全体、エブリシングをローテーリングさせることにより、腕はナチュラルにリリースされるから、振り遅れることはない。PGAツアーでいえば、ダスティン・ジョンソンも、セルヒオ・ガルシアもこのように打っているよ。
トップの位置からはエブリシングをローテーリングし、腕だけトップの位置にステイ。これが飛ばしのコツなんだよ。恐れずにキープ・ローテーリング! これをぜひ試してもらいたいね。
(取材トーナメント:東建ホームメイトカップ)