「ヘッドの軌道は『V』のイメージです」byキム・ハヌル
とにかく正確なショット力に定評のあるキム・ハヌル。そんな彼女がアイアンショットのとき、気をつけていることはなんだろう?
「とにかく回転することを重視しています。そうすれば上から下にヘッドがスムーズに動いてくれます。体の回転力が結果、縦の軌道を作ってくれるんですよ」(キム・ハヌル、以下同)
ハヌルによれば、この「縦の軌道」がアイアンショットのキモだという。
「ヘッドの軌道はV字のイメージです。ただ、これは腕の動きのイメージ。この腕の動きに体の回転が加わるのが、正しいアイアンのスウィングです」

腕のV字軌道と腰の回転。ふたつが合体して、ナイスショットが生まれる
スウィングのポイントは2つ。ひとつ目はインパクトからフォローを強くすること。V字軌道をイメージしながら、ボールを押すことができるのは腰の回転が止まらないためだ。
「腰が止まると、腕だけのV字軌道になり、ヘッドが地面に刺さるため振り抜けません」

「V字軌道でもボールを押すことを忘れない!」
そして、もう1つのポイントは頭を残してその場で回転すること。頭が動くとヘッドの運動量は落ちてしまうからだ。
「私自身、頭が動かなくなったことで、軸がブレなくなり回転力が高まりました。結果、上から叩けるようになりました」とのこと。

コンパクトなトップから淀みなく振り切るハヌルのアイアンショットは7割がフルショット。「力いっぱい振るとコントロールできないので7割が基本です」
ボールをしっかりつかまえるためには、ヘッドをインサイドから入れる必要があると思っている人は多いが、実際はインサイドからを意識する必要はない。ハヌルのようにヘッドをV字軌道に動くイメージでスウィングしてみれば、精度の高いショットが打てるはずだ!
写真/大澤進二、岡沢裕行
(週刊ゴルフダイジェスト2016年12/27・2017年1/3号より抜粋)