いよいよ開幕が目前に迫った2017年の全米オープン。火曜日の練習日には、松山英樹も練習ラウンドを実施。世界ランク4位で挑む今大会、優勝の期待もふくらむが、果たして……!? 現地取材に訪れている、みんなのゴルフダイジェスト編集部員でプロゴルファーの中村修がレポート。

東北福祉大の先輩たちと練習ラウンド

月曜日はラウンドを行わなかった松山選手ですが、今日火曜日は東北福祉大学の先輩である谷原秀人選手、宮里優作選手、そして飛び入りで加わった南アフリカのルイ・ウーストハイゼンと4人で練習ラウンドを行っていました。

画像: 東北福祉大の先輩たちと練習ラウンド

スウィングを見る限り、体の調子は万全。松山選手の代名詞とも言えるフォローが極めて大きいスウィングは、体の調子が悪くてはできないと思います。今日は10番スタートでしたが、そのホール、谷原選手より40ヤード、優作選手よりも20ヤードほど飛んでいました。平均して300〜320ヤードくらいでしょうか。絶好調! という感じではないかもしれませんが、これからどんどん調子を上げてくることが予想されます。

松山選手に関して、会場で欧州NO.1コーチも呼ばれるピーター・コーウェンに話を聞きましたが、「ヒデキの素晴らしいのは、エンジンの大きさ」と評していました。日本人で、外国のコーチから“エンジンが大きい”と評されたのは、近年では松山選手が初めてではないでしょうか。

画像: 体調の万全さを思わせる、伸びやかなスウィングを見せていた

体調の万全さを思わせる、伸びやかなスウィングを見せていた

とはいえ、この日私がプレーをウォッチしたダスティン・ジョンソンやブルックス・ケプカといった世界最高峰の飛ばし屋たちは、やはり松山選手よりもう一回り飛ばしてきます。なにしろ508ヤードのパー4で、セカンドショットをピッチングウェッジや9番アイアンで打つレベル。平均350ヤードの世界です。これは間近で見るとなんとも凄まじいものがあります。

ただ、松山選手にはそれを補うだけのアイアンの技術があります。飛ばす選手は風が吹けばその分リスクが高まるということも言えるはず。だとすれば、松山選手が優勝争いに絡めるかどうかは、やはりグリーン上でのプレーにかかってくると思います。

大会を主催するUSGA(全米ゴルフ協会)のダリン・ビバードさんによれば、「雨が降ったこともあり、グリーンはそこまで硬くないが、現在12フィートの速さを、本選では13フィートにまでもっていきたい」とのこと。やはり、かなりの高速グリーンになりそうです。

初日に微妙な距離のバーディパット、あるいはグリーンを外した際のパーパットがポコポコ入るようだと、そのまま勢いに乗って一気に優勝争いに加わる。そんな雰囲気が感じられました。

画像: おなじみの練習器具「PELZ GOLF Putting Tutor(ペルツゴルフ パッティングテューター)」を使ったり、片手打ちを行ったりと、練習は「いつもどおり」

おなじみの練習器具「PELZ GOLF Putting Tutor(ペルツゴルフ パッティングテューター)」を使ったり、片手打ちを行ったりと、練習は「いつもどおり」

いよいよ開幕まであと少し。松山選手を筆頭に、日本人選手の大活躍を大いに期待したいですね。

This article is a sponsored article by
''.