「ドライバーより飛んでるかも……」その飛距離に藤田光里が仰天した
練習場がざわついた。
「もしかしたらドライバーより飛距離出てるかもしれません……」
そうコメントしたのは、キャロウェイ契約選手の藤田光里。藤田が放った一発は、アース・モンダミンカップの会場であるカメリアヒルズCCの練習場の奥のネットに届いたという。藤田は一体何を打ったのか。
藤田が打ったのは6月28日にリリースされる予定のキャロウェイの新しい3番ウッド“スティールヘッドXR”だ。同社の“スティールヘッド”といえば、1998年に初代が発売されたフェアウェイウッドで「この先、このモデルを超えるものは現れないと思う」と心酔している人もいるという名器。
初代の「ビッグバーサスティールヘッド」は徹底的な低重心化により“高打ち出し角”と“低スピン弾道”が売りで、プロを中心に愛用者が続出。二代目のスティールヘッドプラスも、名器の誉れ高いモデルだ。このふたつのクラブの流れを汲み、誕生したのが、今回藤田光里が打った“スティールヘッドXR”のようだ。
3番ウッドだが、5番ウッドの長さという特徴もあり、振りぬきやすい。それでいて飛ぶのなら、言うことはない。
また、ヘッド上部はカーボン製になっており、その分だけ低重心化していることが予想される。まさにやさしさと飛距離性能を兼ね備えているフェアウェイウッドと言っていいだろう。
リリース前なので、詳細なスペックなどさらに詳しいことはわからないが、藤田と同じキャロウェイの契約選手である柏原明日架、テレサ・ルーも、そのやさしさと飛距離性能に、バッグに入れることを検討しているという。
キャロウェイといえば、ぶっ飛びスプーンとして大ヒットした「X-HOT」が記憶に新しい。今回もその飛びの遺伝子は継承されているようだ。アマチュアにも強い味方になってくれそうなスティールヘッドXR。詳細が待ち遠しいところだ。
(写真/青木慶太)