頭は動いてもいい!?
2017年の「全米オープン」最終日、強風の中3アンダーと午前スタート組の中ではトップのスコアで上がってきたジョーダン。その週は尻上がりに調子を上げてきていました。翌週に行われた「トラベラーズ選手権」で早速の優勝と力のある所を見せつけてくれましたね。
ジョーダンのスウィングで注目して欲しいポイントは、バックスウィングで頭がボール方向に前に出るところ。多くのアマチュアの方がスウィング中頭を動かさないように気をつけていると思いますが、世界のトッププレーヤーでもバックスウィングで頭は少し動いています。意識して動かしているわけではありませんが、スムーズなバックスウィングをとるためには、あえて頭の位置を固定しないという手もあるのです。
テークバックでボール方向に頭が動き、インパクト後までその位置をキープしたまま体が回転しています。頭がボール方向に近づくと手元も前に出てフェースのヒール寄りに当たりそうですが、しっかりと体の近くにクラブを下ろして振り抜くことでミート率も安定。このあたりは、さすが元世界ランク1位。
トップで右足のつま先が浮く
ところで、重い頭がボール方向に動くとトップで右のかかとに体重が乗せられず、打ち急ぐ可能性があります。そこで下の画像を確認してみましょう。
トップで右足のつま先が少し浮いているのが見えます。これは、右のかかとにしっかりと加重されていてエネルギーを溜めている証拠。そのために、インパクト後まで上体が突っ込まずに振り抜けています。連続写真で右足に注目して見てみると体重のかけ方が参考になります。
頭を固定し過ぎてバックスウィングが浅い人、トップで右のつま先に体重がかかって、打ち急ぐアマチュアの人はぜひ参考にしてみてください。
今回の優勝で、タイガー・ウッズに次ぐ史上2番目の早さでツアー通算10勝を達成したスピース。体に無理のないナチュラルなスウィングで、これからもさらに勝利を積み重ねていきそうです。