その名はプロギア「TUNE 01 CB」
結婚相手は「高身長・高学歴・高収入」でなければ認められぬ。俗に言う「3高」が流行語となったのはバブル華やかなりし頃。それから四半世紀が過ぎた今、女性が結婚相手に求めるもののハードルはその当時より下がったかもしれないが、こだわりゴルファーがアイアンに求めるものは変化なし。
「顔の良さ」「打感の良さ」「性能の良さ」の「3良」を、日夜求めてしまうのがギア好きゴルファーのサガというものであろう。
というわけで当然ながら「みんなのゴルフダイジェスト」用具担当もそのようなゴルフギアを探し続けているわけだが、ちょっといいアイアンを発見したのでご紹介。プロギアの「TUNE 01 CB」だ。
「TUNE」は、クラブとしては販売せず、ヘッドのみの販売で展開しているいわゆるひとつの工房限定のカスタムモデル。この「TUNE 01 CB」もそのひとつ。
細かい機能説明は省いて、注目したいのがその顔の良さだ。シャープなんだけど、シャープすぎない。シャープさとやさしさの両方が感じられる、ギリギリのさじ加減があるのだ。そして、ショートアイアンからロングアイアンまでの流れも良い。
と、「顔の良さ」といったものは感覚的なものだ。実際にご覧になっていただこう。
いかがだろうか。7番で33度といまどきとしては“寝た”ロフトであることから、特別飛ぶってことはない。しかし、ロフトが立っていない分だけ見た目の割にはボールが上がり、昨今すっかり難しい番手という印象の5番、6番あたりでもやさしく打てる。軟鉄鍛造ワンピース構造、要するに鉄の塊であるため、打感も実に柔らかく感じられる。
いわゆる“やさしいアイアン”よりむしろやさしく打てるという軽めの逆転現象まで起こっている印象だ。つい調子に乗って4番アイアンまでバッグに入れたくなるアイアンとも言えるかもしれない。185ヤードのパー3、同伴者がユーティリティを持つ中、一人4番アイアンを手にティグラウンドに臨む自分をイメージし、思わずニヤリとする人も少なくなかろう。
デザインもいたってシンプル。こういうの欲しかったんだよな、そう思う人が多そうなアイアンだ。