ガラッと変わった風向きに、選手たちは翻弄された
こんにちは。ケンジロウです。イングランドのサウスポーとからお届けしております。全英オープン2日目が終わりました。天気もスコアも大荒れの大波乱のフライデー。
テレビでご覧になっていた方も、気づいていたかもしれませんが、今日のロイヤルバークデールは
目まぐるしく天気が変わりました。午前組は風との闘い。昨日までとは風向きがガラリと変わりました。
初日は海からの西風。それが今日の2日目は内陸から南寄りの風が吹いていたんです。難易度の高い1番ホールがフォローになり、マキロイなどはスプーンで1オンというところまで運んでいましたよ。
風速計を見たら上空は8~10m/sぐらい出ていましたね。
この風によって難しくなったのは13番ホール(499ヤード・パー4)。昨日までは難易度が9番目でしたが、今日は2番目に難しいホールになりました。
右からのアゲンストになって、太刀打ちできなくなってしまうんでしょうね((+_+))
日本人選手たちは気まぐれな風と戦い、そして……
でもこの南風になると何が難しいのか? 今日はホールアウトした選手のコメントを聞いてみましょう。
強風に翻弄されて、予選通過ならなかった宮里優作選手です。
「横からの風がきつくて、しかもドロー打ったらその次にフェードというように風がクロスする感じで難しかったですね。ティショットは風に乗せていこうと思ったんですけど、出球が上がりすぎて球を抑えられなかった。やっぱりここでは風にぶつける打ち方をしていかないと球の高さで持っていかれてしまいますね。後半ちょっと風にぶつけるようにしたんですけど、それでも自分のスピン量が多くて、球の高さが出てしまってスコアを計算できなくなってしまいました」
一方で風のパットへの影響を口にしているのは池田勇太選手。
「パットもショットも風のタイミングを読むのが難しかった。2番はスライスラインでライン通りの風がきていたので、打った瞬間に右に行ってしまった。打とうと思ったときに風が来て気を付けて打とうとおもったけど、タイミング悪く風がきてしまいました。18番もそうですけど、打ちたいなというタイミングで風がきたりとかそういうのに対応できなかったですね」
池田勇太選手も予選突破なりませんでした。
たしかに今日は突風が吹いて、アドレスを解くプロを多く見かけましたね。
さて、午後の3時からスタートした松山選手。最初は午前組同様に南風の影響を受けていたのですが、6番ホールから突如雨が降り始め、そこからは大荒れの天気。
横殴りの雨が降り始め、体感温度も下がってきました。左手に保温用の手袋を着けるほど((+_+))
今週初めてといってもいいぐらいの“全英らしい”天気になりました。
こうなってくると取材する我々もサバイバルレースですよね。雨は吹き付けるわ体は濡れるわ、取材メモもびっしょびしょ( ;∀;)
でもこういう目まぐるしく変わる天気を体感すると「あっ、全英オープンに来たな」という
どこか嬉しい気持ちになるから不思議なものですよね♪
松山選手はショットを右に左に曲げていましたが、なんとか耐えて本日2オーバーのトータルイーブンでフィニッシュ。2オーバーで耐えられたことに本人は満足げでしたね。以下、試合後のコメントです。
「16番でバーディとれたのでそのまま終わりたかったんですけどね。17番で(ダブルボギーを)打ってしまいました。雨風で一日しんどかったです。このスコアは悪い位置じゃないんで。よかったといえばよかったかなと思います。最後ナイスパーで上がれたのはよかったです。最後ボギーだと気持ち的に沈んじゃうんで。明日につながるかと思います」
さて、明日3日目はどんな風が吹くのか? 松山選手は上位に食い下がれるかどうか、注目です。
写真/姉﨑正