ドライバーがいい日はアイアンがダメ。アイアンが好調なときはドライバーが不調。そのような体験はゴルファーなら誰にでもあるはず。なぜどちらかの調子がいいと、もう一方は悪くなってしまうのか? ツアー通算7勝を記録している成田美寿々プロは、腰から腰のエリア。いわゆる“ビジネスゾーン”を鍛えると安定すると言う。さっそく、どういうことか教えてもらおう!
「ひざ下のエリア」では余計なフェースローテーションは抑える
ドライバーとアイアンの両方を安定させるには、いわゆる“ビジネスゾーン”の動きを安定させる必要がいるという成田プロ。
「できるだけ手首の動きを入れない意識が必要です。ドライバーの場合は、遠心力が大きくなるので、意識しすぎると逆にヘッドが走らなくなりますが、アイアンの場合は手首の角度、とくに右手の角度をキープさせたまま振り抜くイメージが必要ですね。ひざから下のエリアでは余計なフェースローテーションを抑えることが重要です。軌道が安定して方向性が良くなるだけでなく、しっかりボールがつかまってくれます」(成田、以下同)
ビジネスゾーンを鍛えることで、どんなクラブでも、いつでも同じようにスウィングすることができるようになったと成田。やはり、このゾーンを鍛えることが必須のようだ。
ビジネスゾーンでは、右手首の角度をキープしよう
注意することは右手首の角度をキープすることだと成田はいう。ビジネスゾーンでは左手首よりも右手首の動きが重要。特に地面のボールを打つアイアンのときは、手首の角度をキープする意識を強く持ったほうがいい。
また、手元を浮かさないようにすることも重要だ。ドライバーのように遠心力が大きくなると手元が浮きやすくなるので、重心を下げたまま低い位置にクラブを下ろすことがポイント。前傾角度をキープするには振りすぎないことが大切だと成田。
ビジネスゾーンの動きを、どのクラブでも同じ動きにすることができるようになれば、好不調の波を抑えることができるはず。手首の動きを抑えてスウィングすることを心がけよう。
写真/小林司
(週刊ゴルフダイジェスト2017年7/25より抜粋)