最適な番手と打ち方でグリーンをとらえる
残り130ヤードだと、ショートアイアンで打てる距離。ここはピンにビタッと……。
「気持ちは分かりますが、80台で回りたいなら、その欲はとりあえず捨ててください!」(米田、以下同)
きっぱり捨ててしまうの?
「まずは、ピンがどこに立っていても、一番広いグリーンセンターを狙うんです。前後左右に少しぐらいミスしても、グリーンのどこかには残ります。ピンを狙って、ピンサイドの寄せにくい場所に外して、結果ダボ、という記憶があるはずです」
たしかに。でも、ラフや傾斜地だと、安全に真ん中狙いでも、グリーンを外してしまうこともある……。
「『130ヤードは8I』と番手を決めちゃっていませんか? 同じ距離でも状況に応じた番手選びが重要です。番手選びと状況に合った打ち方でミスヒットを減らせば、ナイスオンの確率がグンと上がりますよ」
ライごとの正しい打ち方を覚えよう
【フェアウェイ】引っかけを警戒してボール半個右に
「130ヤードを8I前後で打つ人が警戒すべきは左奥への引っかけ。ボールを通常より半個右に置き、引っかけ予防でセンター狙いです」
【夏ラフ】ボールを左に置いて高い球をイメージ
「ラフからの飛びすぎやランを計算して、普段が8Iなら、番手を下げて9Iで打ちましょう。通常よりボールを左に置いて、しっかり振り抜きます。前ではなく、上に高く飛ばすイメージを持ちます」
【つま先上がり】2番手上げてハンドアップに構える
「つま先上がりから8Iを打つと、強いフックになりやすく、グリーンに止めるのが難しい。6Iを短く持ち、ボール近く立ってハンドアップ気味に構えると、真っすぐ飛びやすいので、センターを狙って打てます」
スコア「80台」を狙う人にとって重要な130ヤード。状況によって打ち方を変えることができれば、しっかりとグリーンに乗せることができるようになるのだ。
写真/増田保雄
(週刊ゴルフダイジェスト2016年8/15号より抜粋)