タイガー・ウッズをもってしても「二連覇」が最高
メジャー大会を1勝するだけでも相当に難しいが、同じ大会を翌年も優勝してしまう超人レベルのプレーヤーがいるのも事実。今回は最多連覇記録に迫ってみた。
まず連覇と聞いて思いつくのが、ご存知タイガー・ウッズだ。米ツアー通算79勝で、メジャーは00年の全米OPから翌01年のマスターズまでの4大会を連続で制覇(タイガー・スラム)するなど14勝。マスターズでは01・02年、全英オープンでは05・06年、そして全米プロでは99・00年と06・07年にそれぞれ連覇を果たしている。
百戦錬磨のタイガーをしてもメジャーは2連勝止まり。メジャー大会を連覇するということが、どれほど難しいかが分かる。
しかし、過去にはこれを上回る連勝記録がいくつかある。
データによると最多は1868~1872年全英OP(1871年は中止)のトム・モリス・ジュニアと、1924~1927年全米プロのウォルター・ヘーゲンによる4連覇。なんと150年前と100年近くも前の記録だ。
これに次ぐ記録は3連勝で、ウィリー・アンダーソンという選手が1903~1905年の全米オープン、ジェミー・アンダーソンが1877~1879年の全英オープンで記録している。
さらに2連覇はマスターズ3回、全米OP5回、全英OP12回、全米プロ5回。これには1926・1927年全英OP&1929・1930年全米OPのボビー・ジョーンズ、1965・1966年マスターズのジャック・ニクラスといった歴史的名プレーヤーの記録が含まれている。
メジャー連覇は超一流の証。今年の残るメジャーは8月の全米プロゴルフ選手権だけ。先週行われたWGCブリヂストン招待で勝利した松山英樹には、ぜひとも今季最後のメジャー大会を制覇して、その先にある“連覇”を成し遂げてほしいものだ。