「あまりにも滞空時間が長い!」松山のショットにギャラリーも驚いた
練習日までは時折寒いくらいの気候でしたが、全米プロ初日は気温もグッと上がり日差しが照りつけていました。
日本期待の松山英樹は7時45分にアーニー・エルスとイアン・ポールターとのペアリングで10番ティからスタート。松山は前週のWGCブリヂストン招待の勢いそのまま、1番で10メートルくらいのロングパットを決めてバーディ発進。15番(575ヤード・パー5)では残り260ヤードのセカンドショットを見事に1.5メートルにつけイーグルチャンス。
このショットを真後ろから見ていましたが、ゆるやかな前上がりの傾斜からウッドを持ち、カット軌道で高いフェードを打つという高等技術でした。
「あまりにも滞空時間が長いのでどこかに行っちゃったかと思ったよ」
ギャラリーからはワールドクラスの球を目の当たりにして驚きの声が聞こえてきました。
前半は1アンダーで折り返しますが、後半1メートルほどの短いパットが入らなくなり、3連続ボギーと流れが悪くなります。しかし、悪い流れを一気にチャンスに変えられるのが今の松山。16番から3連続バーディ、トータル1アンダーで初日を終えました。
初日のラウンドで気になった点は1メートルくらいの短いパットを外していたことです。WGCブリヂストン招待でも3日目に同じように1メートルのパットを数回右側に外すシーンが見られました。長い距離やミドルパットは入っていただけに今後の修正を期待したいところです。
その他の日本人選手は小平智、谷原秀人がイーブン、池田勇太が1オーバーです。谷原は575ヤードの15番でイーグル、小平は12番443ヤードパー4の2打目をOKバーディにするなど見せ場を作りました。
「グリーンがとても固くて速かったので苦しめられた」
最年少キャリアグランドスラムのかかるスピースは1オーバーと出遅れた初日を振り返っていましたが、ラウンドを見る限りショットもパットも調子は問題なく、噛み合えば爆発的なスコアが出る状況だと思います。
明日の天気予報は雨。更にコースが長くなり難易度が高まると2日目は我慢のゴルフが大事になるかもしれません。
写真:姉崎正