右手使いで約30ヤード伸びた

右手を使う・使わないで実験を行ったところ、積極的に右手を使ったほうが約30ヤード飛んだ
「右手を有効に使う一番のポイントは、回内と呼ばれる動作(ひじが下、手のひらが上を向いた状態で、手のひらだけを下に向ける動き)にあります。右手に思い切り力を込めても、右手をどんなに速く振っても、回内ができていなければパワーを生かせず、遠くに飛ばすことはできません」(三觜)
反面、距離を出そうとして右手を使いすぎると過度に力が入り、ダウンスウィングへの切り返しの段階で右肩が前に突っ込んでしまう。その反動からインパクトで右手首が手のひら側に折れて、右手の回内が正しくできなくなるという悪循環に陥る。
「真っすぐ飛ばそうとして、ボールに当てにいった場合も同じ現象が起こります。右手の回内さえ実行できれば、ヘッドスピードが上がります。これが右手のパワーの有効活用法というわけです」
ポイントは2つ。1つ目は右前腕部の“回内”をスウィングに取り入れること。
ダウンスウィングからインパクトにかけて右ひじを下に向けたまま、右ひじから先を自分から見て左側に回旋させる。そして、フォロースルーで右手を一気に伸ばしていこう。

インパクトにかけて右ひじを下に向けたまま

フォローで右手を一気に伸ばす
もう1つのポイントは右ひじは真下に落とすだけということ。右手を使うといっても、切り返しの段階から右手に力を入れてはいけない。トップのポジションから右ひじを落とすイメージで振り下ろそう。

右手をリラックスさせておけば、右ひじが静かに下りていく
この記事は、発売中の週刊ゴルフダイジェスト2017年9/5号の特集「右手はセーブしなくていいんです。利き手生かせば飛距離は伸びる」の“さわり”の部分。本誌では久保谷健一、星野陸也といった旬のプロたちが“右手使い”のコツを伝授している。続きはイ・ボミの表紙が目印の週刊ゴルフダイジェストでチェックしよう!
写真/増田保雄