「RIZAP KBCオーガスタ」で上井邦裕とのマッチレースを制して今シーズン初優勝を飾った池田勇太。部門別データを見ると、平均飛距離は300ヤード超え! ツアー屈指の飛ばし屋となった池田のスウィングを、プロゴルファー・中村修が解説します。

アッパー軌道のスウィングが生む低スピン弾道で飛ばす!

今シーズンは積極的に海外とメジャー大会に出場して来ましたが、思うような結果が得られず落胆の日々も多かったはず。しかし、その経験を生かし、国内復帰後、早速結果を出したところは流石の池田勇太選手ですね。

スウィングを見てみると、昨年よりも「良くなった」と思える点があります。下の写真を見れば一目瞭然で、とにかくフォローが大きい! 昨年までよりもボールを運ぶような長く大きなフォローに進化していますね。海外の選手を見て刺激を受け、技術もしっかり吸収できているということを表しています。

画像: 入射角の低いところからフェースローテーションの少ない大きなフォローで振りぬく

入射角の低いところからフェースローテーションの少ない大きなフォローで振りぬく

大きいフォローによるメリットはふたつあります。ひとつ目は、写真でもわかる通りインパクトゾーンでのヘッドの入射角がゆるやかになり、ややアッパー軌道でボールをとらえられること。これにより、スピン量の少ない強い弾道を打つことが可能になります。

部門別データを見てみると、池田選手はRIZAP KBC終了時点での平均飛距離が300.21ヤードで6位タイ、昨年は282.81ヤードですから、約20ヤードの飛距離アップに成功しています。そこには海外挑戦を見据えて昨オフから取り組んだトレーニングに加えて、この大きなフォローも要因としてあるのではないでしょうか。

さらに進化したスウィングに、海外での経験が加わった結果が今シーズンの初勝利につながった池田選手。2年連続賞金王に向けて後半戦が楽しみになりました。

最後に、池田選手のような大きなフォローを手に入れるための練習法を。練習場のマットの端にドライバーのフェースを当てて、ぐーっと体全体で押し込んでみてください。重たいマットを押すためには、手首などの手先の動きではなく、体全体を使う必要があります。

手先の動きで大きいフォローは作れません。このように、インパクトゾーンでの正しい体の使い方を覚えることが、結果的には飛ばせる大きいフォローにつながってくると思いますよ。

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