無謀にならない攻めの判断基準
林に入れてもグリーン方向を狙えるのであれば、近くまで運びたいと願うのがゴルファー心理ですが、イチかバチかのショットになって上手くいかずドツボにはまることがあります。
「それは状況判断と打ち方に問題があるからだと思います。最初の判断としては『どの木と木の間のスペースを抜くか』を明確にイメージすること。次に、そのスペースから『ボールがどれだけ離れているか』を把握しましょう」(早川、以下同)
どういう意味でしょう?
「たとえば、ボールを抜くスペースが30センチしかなくて、そこからボールが10メートル離れていれば、さすがにそれは無謀なチャレンジ。狙うべきスペースとボールまでの距離目安は、木と木の幅が30センチなら、木と木の間とボールの距離が1.5メートル離れていればOK。同様に、幅50センチなら3メートル。幅1メートルなら5メートルと、木の間とボールが離れていれば、狙うことが可能です。そして、飛ばすショットではないので『スウィングはコンパクト』に。大きなフォローは必要ありません」
スウィングは上から打ち込まずフォローは小さく。
「木と木の間を抜くときにとても大切なのが出球の方向性です。距離を出すのは二の次なので、まずはコンパクトに振ること。フォローを小さくすることを意識するほど、ボールが飛び出す方向に狂いが生じにくくなります」
また、木と木の間とボールまでの距離を測り狙うか、横出しかを判断する。
「ボールを抜く空間からボールまでの距離を歩測。そのスペースとそこまでの距離を考えて攻めるかどうか判断します」
林に入ってしまったからといって、すぐ横に出すことを考えるのではなく、次打につなげられるかどうかを判断しよう。林に入れてしまったとしてもパーを拾えるかもしれないぞ。
写真/小林司 (週刊ゴルフダイジェスト2016年6/7号より)
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