中村寅吉設計の難易度特Aの丘陵コース
今回は川越CCを調査してきました。開場は1963年と歴史があり、65年に「日本プロゴルフ選手権」、85年には「日経カップ中村寅吉メモリアル」も開催されたチャンピオンコースです。魅力は日本ゴルフ界のレジェンド、中村寅吉プロとゆかりの深い点にある。西・東・中に分かれた27ホールの中で、中コースは中村寅吉プロが設計。自然の地形を生かした丘陵コースは、高低差もあり全く気を抜けない難易度を誇っている。
まず魅力のひとつはアプローチ&バンカー練習場。「えっコースの中では!?」と思うほどキレイに整備されていて実戦向き。クラブハウスから近いのも最高だ。
ドライビングレンジは240ヤード。横幅が広く、気持ち良く体を温められます。加えて、球貸しは現金でもコインでもなくスコアカードをタッチするだけでOKなのもかなりラクチン。
体を温められるといえば、ゴルフ場では珍しくストレッチスペースを完備。肩こりのひどい人や腰痛持ちにとっては有難いのだ(調査隊は1時間もいちゃいました)。
ラウンドは中村寅吉プロ設計の中コースから。フェアウェイは広めでOBが少なくティショットは思い切って振ることができる!
ただコーライとベントの2グリーンは、コース途中から枝分かれになっているので、グリーンに近づくにつれて狭くなり難易度アップ。
メインのグリーンはコーライ。傾斜は緩やかで狭めだが、コーライならではの芝目読みに調査隊は悪戦苦闘。タッチを強めにしないと簡単に芝に喰われてしまう。
丘陵コースならではの見晴らしの良さ。パー3のほとんどは池越えや谷越えなので緊張感たっぷりショットが味わえる。
中コース4番にある池は「串引沼」と呼ばれ、なんでも鎌倉時代からあるとか。
そんな中コースで中村寅吉プロの弟子である樋口久子プロは腕を磨いたそう。たしかにOBこそ少ないものの、ラフの長さや木々の配置、傾斜によって、ミスした後のリカバリーはとにかく難しい。帯同したキャディさんによると「ナイスショットには報酬、ミスにはペナルティ」という設計理念が中村寅吉のポリシーなんだとか。
丘陵コースならではの適度な起伏や、長いパー4、池越えの多いパー3など、腕を磨くのにはもってこいのコースとなっている。
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