2017年10月2日、都内某所で10代目となる「ゼクシオ」の記者発表が開催された。ゴルファーなら誰もが知る日本を代表するブランドの最新作の名は「ゼクシオ テン」。果たしてどんなクラブなのか、早速レポートしよう。

体のブレを抑えることで「芯に当たる」ようになった

初代ゼクシオが発売されたのは2000年のこと。それから代を重ねること18年、ついに10代目となるゼクシオ、ゼクシオX(テン)が発表された。ゼクシオ(XXIO)の「X」と10を表すローマ数の「X」がかかったネーミングの10代目ゼクシオ、その性能はどのようなものなのか?

近作のゼクシオはクラブがスウィングに好影響を及ぼし、それによって飛ばせるという、「ヒトが使う道具」としての機能を高めることに注力しているが、10代目はそれがさらに一段階進化している。

画像: 10代目ゼクシオ「ゼクシオX」と書いて「ゼクシオ テン」と読む

10代目ゼクシオ「ゼクシオX」と書いて「ゼクシオ テン」と読む

画像: 重量が重いMiyazakiモデルも健在。塗装がブラックでかなり精悍な印象だ

重量が重いMiyazakiモデルも健在。塗装がブラックでかなり精悍な印象だ

ダンロップによれば、クラブを振ることによって、ダウンスウィングで体の前向きに大きな遠心力が発生。40キロに及ぶというその前向きの力が体のブレを生み、ミスショットの原因となっているという。

その体にかかる力をシャフトの機能によって軽減することで体のブレを防ぎ、それによって打点のズレを減らして、芯に当てやすくする。その上で芯を広げ、同時に反発性能を高めているというのがゼクシオ テンの基本性能だ。芯に当たりやすいシャフトと芯の性能の高いヘッド。その組み合わせによって飛ばせるというわけだ。

画像: 気になるカラーは鮮やかで、明るいブルーとなった

気になるカラーは鮮やかで、明るいブルーとなった

印象としては、モノとしてのテクノロジーもさることながら、ヒトが使った場合のフィーリングに、従来よりもさらに特化して開発がなされているように思えるのが今回のゼクシオ テンの特徴といえそうだ。

そして、ドライバーのみならず、フェアウェイウッドからハイブリッド(今回のモデルから、ユーテリティではなくハイブリッドという呼称になった)、アイアンに至るまで、この芯を食うためのテクノロジーが搭載されているという。

ドライバーをスペック的に見ると、長さは45.75インチ。ヘッド体積は460CCのフルサイズ。クラブ重量はRシャフトで270グラムと、軽量化もさらに進んでいる。

レギュラーモデルよりも重量のあるMiyazakiモデルも健在。そちらは45.5インチで294グラムと、レギュラーモデルよりも24グラム重い。

さらに、今回は特注対応でオールブラックのカスタムモデルも登場。これにより、今までのゼクシオユーザーとは異なる、ヘッドスピードの高いゴルファーにも選択肢が広がった。

アイアンに目を向ければ、前モデルよりもロフトが1度立ち、0.25インチ長くなり、より“飛び系”に味付けしてきた格好だ。

画像: ゼクシオ テン アイアン。飛び系の味付けがされた

ゼクシオ テン アイアン。飛び系の味付けがされた

画像: ソール面が見えない、すっきりした顔つきだ

ソール面が見えない、すっきりした顔つきだ

「打った瞬間の感想は、初速の速さを一番に感じました」(青木瀬令奈)

画像: 発表会には、左の司会の男性の隣から中嶋常幸、横峯さくら、青木瀬令奈、大堀裕次郎の契約プロ4名が出席。新しいゼクシオの魅力を語った

発表会には、左の司会の男性の隣から中嶋常幸、横峯さくら、青木瀬令奈、大堀裕次郎の契約プロ4名が出席。新しいゼクシオの魅力を語った

現在までに世界中に1905万8405本が出荷されているというモンスタークラブ、ゼクシオ。ゼクシオの動向がゴルフクラブのトレンドを決めるとも一部では言われている。今後、ゼクシオ テンのような、“体のブレを抑える”テクノロジーが、クラブ作りのトレンドになっていくのかもしれない。

ゼクシオ テンは2017年12月9日発売。ドライバーは8万円+税。フェアウェイウッドは5万3000円+税。ハイブリッドは3万8000円+税。アイアンは6I〜PWの5本セットで9万5000円〜となっている。

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