15度くらいの“ちょい開き”で十分だ!
SWでアプローチするのが苦手な人は、フェースをうまく開けません。
「そうですね。では、まずフェースの開き方から教えましょう。フェースとスタンスの開く角度を同じにするんです。プロは45度開く人もいますが、皆さんは15度くらいでいいでしょう。その構えから、スタンスの向きに沿って振ると、ボールは目標方向に飛びます」(日下部、以下同)
フェースとスタンスを真っすぐにしたほうが簡単では?
「それだとSWは難しいままです。どこかで刃が刺さるザックリを経験して、すくい打ちのクセがついて、ますますSWが打てなくなります」
思い当たるフシが...…。
「SWはフェースを開けばバウンスが出るので、ソールが滑ってザックリが激減します。つまり、フェースを開くことでやさしいクラブに変身するんです。それに、フェースを開けば、球離れもゆっくりになって、フェースに球が乗る感覚が出て、距離感も合わせやすくなります」
ポイントは2つ。1つ目は、フェースの向きとスタンスの向きの真ん中に球は飛ぶということ。
「フェースを15度開くとしたら、スタンスも同じ15度開きます。このままスタンスの向きに振れば、ボールは真っすぐ目標方向に飛びます。ボールも程よくフェースに乗るため、距離感も合わせやすくなります」
2つ目は、フェースの向きをキープすること。
「フェースを開くとき、重要なのはフェースを開いたまま打つことです。フェースの開閉は、手を使わず、体の回転だけで自然に。フォローでフェース面が上を向いていればOKです」
この記事は、発売中の週刊ゴルフダイジェスト2017年10/17号の特集「わかったぞ! フェースの開き方」の一部。他にもミスを減らす「守りのゴルフ」の極意を多数掲載。SWのミスを減らしてスコアを伸ばそう!
写真/矢田部裕