基本的には主催者推薦
トーナメントの週の月曜日、もしくは練習日の火曜日の午前中に行われる「マンデートーナメント」もしくは「チューズデートーナメント」。これはレギュラーツアーに出場するためのひとつの方法で予選会のようなもの。この予選に通れば、その週のレギュラーツアーに出場することができる。
しかしこのマンデートーナメント、アマチュアも多数出場している。アマチュアに関しては、このマンデートーナメントに出場するための予選があり、この予選を勝ち抜いた人だけがマンデートーナメントに出ることができる。アマチュアからすれば、予選を2回勝ち抜いてようやくレギュラーツアーに出場することができるという遠い道のりなのだ。
では、マンデートーナメントに出場しているプロの場合はどうなのだろうか。LPGAの関係者に話を聞いてみた。
「プロに関しては、基本的には主催者推薦枠が多いですね。主催者の方がプロにマンデートーナメントに出てみないかとオファーをして、それを受けての出場が多いです。その主催者推薦のプロたちと、アマチュアの予選を勝ち上がってきた選手たちで熾烈な出場枠争いが行われますね」
とのこと。マンデートーナメントのレベルは高く、2017年10月13日から東急セブンハンドレッドクラブ(千葉県)で行われる富士通レディースのチューズデートーナメントはトップ通過が8アンダー。
参加者57名中上位11名が通過ということでカットラインは4アンダーだった。11人中3人がアマチュアというのだから、アマチュア旋風はまだまだ健在だ。
富士通レディースのチューズデートーナメント通過者は以下の通り。
石井理緒さんは2017年の新潟県女子アマで優勝している高校3年生のトップアマ。三浦桃香さんは2017年のプロテストに1打差で涙を飲んだ、“もっともプロに近いアマチュア”だ。そして、長野未折さんは、2016年の日本女子オープンで優勝争いを繰り広げた高校生といえば、覚えている方も少なくないだろう。
当然のようにプロツアーに出ているアマチュアゴルファーも、陰ではこうして出場権を得るためにプロと鎬を削っているというわけだ。自分の力でつかんだチャンス。レギュラーツアーで存在感を示せるか。