多くのツアープロに「師匠」と仰がれる芹澤信雄。男子、女子、若手、ベテラン問わず、多くの選手が彼の指導で結果を出しているのは、スウィングメソッドがシンプルかつ合理的な証拠。チームセリザワの一員である西山ゆかりと木戸愛に、セリザワメソッドの一端を教えてもらおう!
スタートがよければスムーズに回れる
西山ゆかり、木戸愛の両女子プロは芹澤プロからよく言われることがあるという。それが、“始動”だ。
「回転で打つには、体でクラブが上がっていないとダメ。始動の意識を強く持つことで、体を使ったスウィングができるんです。私はリストコックを使わずに始動することを心がけています」(西山)
スムーズに始動するために西山が意識しているのは、「沈み込むように右股関節に体重を乗せること」。体を使って上げられていると、右の股関節に体重が乗っていることを実感できる。少し沈み込むようなイメージを持つと、よりわかりやすくなる。
木戸は調子が悪くなると、つねに始動を意識して調子を取り戻すという。
「調子が悪くなると、体の動きばかりに原因を求めてしまうのですが、芹澤プロには“始動を真っすぐ引け”と言われます。スタートが狂ってしまうと、その後どんなに修正しようと思ってもできません。だから、最初の30センチは、後ろに何かものが置いてあると思い、それを押すようなイメージでテークバックをしています。そうすることで、自然と軌道も整い、腰の回転がスムーズに行えるようになるんです」(木戸、以下同)
木戸プロは「ヘッドの後ろのものを押す感覚で真っすぐ」テークバックをすることがポイントだと話す。下半身をどっしりさせることで、手ではなく、体で上げやすくなる。
この記事は、発売中の週刊ゴルフダイジェスト2017年10/31号の特集「チームセリザワ誰でも70台が出せる!『公式』メソッド」の一部。続きはコンビニや書店でチェックしよう。
写真/姉崎正