国内男子ツアーの2017年シーズンも残すところ7試合。10月18日現在の賞金ランクを見てみると、ランク1位の小平智、2位の宮里優作、3位の池田勇太が“三強”を形成している。この3人のうちの誰かが賞金王になるのか? 賞金王レースの行方を、ツアー通算9勝の佐藤信人に占ってもらった。

日本シリーズを制した者が賞金王に輝く展開に!?

みんなのゴルフダイジェスト編集部(以下、編集部):2017年の賞金王争いが面白くなってきました。賞金ランクトップ3の小平智、池田勇太、宮里優作に勢いがあるように思いますが、いかがでしょうか。

佐藤信人(以下、信人):いえいえ、まだまだわかりませんよ。チャン・キムや今平周吾、片山晋呉、藤本佳則らも加わって史上まれにみる大混戦になるんじゃないでしょうか。最終戦の日本シリーズで勝てば賞金王になれる選手が5、6人いる展開になると非常に面白いですよね。

編集部:たしかに、11月に入ると優勝賞金4000万円の試合が続きます。そこでの大まくりがあると、ツアーは盛り上がりますね。それでもあえて本命を挙げるとすれば、誰になるでしょうか。

信人:日本オープンを苦しみながら制覇した池田勇太が、残り2勝して突き抜けても驚きはしないですね。昨季は海外メジャーに挑戦し結果を残してきました。そして賞金王も獲り、オフにはトレーニングを強化、飛距離も伸ばし今季も海外メジャーに挑戦しました。残念ながらすべて予選落ちに終わりましたが、そこに彼のモチベーションがあるんだと思います。日本で賞金王を獲ってもう一度海外でリベンジをするんだと強い意志が感じられますね。

画像: 2016年シーズンは池田勇太が賞金王、小平智は6位であった(2016年JT日本シリーズ)

2016年シーズンは池田勇太が賞金王、小平智は6位であった(2016年JT日本シリーズ)

編集部:なるほど、宮里優作、小平智に関しては?

信人:宮里優作は、藍ちゃんの引退もあって応援してくれているファンの期待をしっかり受け止め、それを力にできています。今季3勝を挙げていますが、プロデビュー当初に我々が期待した姿にやっとなってきましたね。辛かった時期もあったとは思いますが、コツコツと積み重ねてきたことが実ってきているんだと思います。大器晩成タイプなんでしょうね。海外での経験を生かしてクラブをやさしいモデルにチェンジしたりと日本をベースにしながら海外でも結果を出そうという思いもあります。

海外で結果を出したい! その思いが選手たちを強くしている

信人:小平智もしかりです。「賞金王よりも世界ランク50位以内」と話していますが、賞金王を獲ればそれはイコールになります。プライベートも充実しているし、トップ10に入る割合が高くプレーが安定しています。昨季の勇太がそうだったように、海外メジャーで結果を残せているから目指すところが見えています。大きなモチベーションになっていますね。

編集部:これだけ大混戦になった要因は?

信人:やはり、選手それぞれのモチベーションの高さがポイントになっています。とくに賞金ランクトップ3の3人は、3人とも海外で結果を出すにはどうしたらいいかを考え、積み重ねることで、日本でも結果を出すことにつながっています。来季の目指すところが見えているので、気力も充実し実力も上がってきている。そのために最後までもつれると予想しています。そこに、チャン・キムや今平周吾といった、彼らと同じように海外志向の強い選手が加わることで、大混戦になっているのではないでしょうか。

画像: 今シーズン3勝を挙げている宮里優作。賞金王に輝くことができるのか?(2017年日本プロゴルフ選手権)

今シーズン3勝を挙げている宮里優作。賞金王に輝くことができるのか?(2017年日本プロゴルフ選手権)

編集部:熾烈な争いの果てに賞金王に輝いた選手が、賞金王の栄冠を来季の海外での活躍につなげてくれれば、ゴルフ界もさらに盛り上がりそうですね。高額賞金の続く終盤の戦いから益々目が離せなくなりました!

写真/姉崎正、岡沢裕行

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