15本持ってラウンドを開始してしまった
アン・シネは初日に15本のクラブを持ってラウンドしてしまった。ラウンドでキャディバッグに入れられるクラブは最高14本までというのは規則4‐4により決まっている。
アン・シネは15本持っていたということで、各ホールにつき2打罰が与えられるが、1ラウンドにつき最高4打までなので、このミスにより4打罰を課せられてしまった。
しかしアン・シネはこの日、15本持っていることに気が付かずにホールアウトし、スコアを申請してしまった。これは規則6‐6dスコアの誤記に当てはまる。規則6‐6dによると
競技者は、自分のスコアカードに記入された各ホールのスコアが正確であることについて責任がある。競技者があるホールのスコアを真実のスコアよりも少なく申告した場合、その競技者は競技失格となる。競技者があるホールのスコアを真実のスコアよりも多く申告した場合は、そのホールのスコアは申告どおりとする。(JGAのHPより引用)
つまり、少ない申告をすると競技失格、多い申告をすると多いまま反映されるということとなる。今回アン・シネは少ない申告をしたが、競技失格とはなっておらず、自ら棄権という選択肢を選んでいる。これはなぜなのか。そしてまた、なんで“8打罰”となったのか。
前出の規則6‐6dには「例外」というものが載っている。
どのホールであっても、競技者がスコアカードを提出する前には罰を受けていたことを知らずに1打または複数の罰打を含めなかったために、真実よりも少ないスコアを提出していた場合、その競技者は競技失格とはならない。このような状況では、その競技者は該当する規則に規定されている罰と、その競技者が規則6-6dに違反をした各ホールに対し2打の追加の罰を受ける。(JGAのHPより引用)
アン・シネはこの例外に当てはまった。この例外により4打罰。15本入れていた罰と合わせて8打罰となってしまったということだ。
NOBUTA GROUP マスターズGCレディース初日では、葭葉ルミも超過クラブをプレー中に自己申告して4打罰を課されている。アマチュアゴルファーも、スタート前にはクラブの本数の確認を習慣にしておこう。