シャローフェースでミスヒットに強い
国内男子プロが使用するドライバーの長さを元に誕生した44.5インチの短尺クラブ「ロイヤルコレクション RC STAR ドライバー」をプロファイリングします。
クラブ設計家・松尾好員氏の計測によると、「クラブ重さは実測で314.6グラムとやや重いですが、クラブ長さが実測で44.125インチと短い設定で、クラブバランスがC9.8と小さめなので、クラブの振りやすさの目安となるクラブ慣性モーメントが283万g㎠に抑えられ、ヘッドスピードが40~41m/sくらいのゴルファーが、タイミング良く振れる設計となっています」。
また、松尾氏は「ヘッドはオーソドックスな輪郭形状とスクェアフェースでアドレスしやすくなっています。フェースの高さが低い“シャローフェース”が特徴で、非常に長い重心距離と深い重心深度で慣性モーメントが大きく、芯を外れたミスヒットに強くなっています」と分析。
ミート率アップ!安定した飛距離を得られるドライバー
実際に9.5度の標準Sシャフト仕様のクラブを試打した感想はどうだっただろうか。
松尾氏は、「シャフトが非常に軟らかい設定なので、ヘッドスピードが30m/s台のシニアゴルファーでも十分に扱えます。クラブ長さが44インチと短いのが特徴で、明らかにミート率が良くなり、ナイスショットが増えるでしょう。シャローフェースで球が上がりやすく、また高重心設定でバックスピンを得やすいので弾道は安定します。スピン不足で球がドロップしやすい人でもキャリーを維持できると思います」とコメント。
堀越良和プロは、「ロイコレらしくスクェアに構えやすいヘッドです。ワッグルすると全体がしなるシャフトで、つかまりやすいイメージがあります。シャフトが短いので芯に当たりやすく、また重心が深いのでオフセンターヒットに強いのが特徴です。しっかり球がフェースにくっつく感じの打感なので、打ち分けできる点も好印象です」と言う。
最後にこのクラブに合うゴルファー像を問うと、松尾氏は、「おすすめは、クラブ長さが45インチほどの通常ドライバーで振り遅れてスライスする人に」。堀越プロは、「一発の飛びというよりも、安定した飛距離が出せるので、ドライバーが上手く打てないゴルファーの強い味方になってくれると思います」とそれぞれ教えてくれた。
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