カン違いが“ヘッド垂れ”の原因
イン・トゥ・インの軌道を、多くのアマチュアゴルファーは勘違いしています。イン・トゥ・インの正しい軌道を体感できるいい方法があるので、まずはそれから紹介しましょう。
アイアンのヘッドにひもを結び付けて、後ろから引っ張ってもらいながらゆっくりとクラブを下ろします。やってみてください。

アイアンのヘッドにひもを付け、飛球線の後方からひもを引っ張ってもらう。トップの形から、ひもを引っ張り下ろしながらゆっくりとダウンスウィングすると、正しいヘッド位置が体感できる
飛球線の真後ろからひもを引っ張ってもらいながらクラブを下ろしてくると、正しいイン・トゥ・イン軌道になりますね。このときのヘッド位置、どう感じます? 「なんだかヘッドがとても遠くに感じる」という人が多いのではないでしょうか。アウトサイドから下りてくるように感じるかもしれません。
多くのアマチュアの方が、正しいヘッド位置を自分から離れた位置に感じてしまう。だから、インからクラブを下ろそうとしてしまうのです。

「ダウンでシャフトが寝ることなく、ストレートに近い軌道で下りてくれば、手元は低い位置にキープされます。手元が体の近くを通り、イン・トゥ・インに振れます」
リボンを付けて振ってもわかりますよ
ヘッドに長めのリボンを結んでスウィングして、飛球線後方から見てもらっても、ヘッドとシャフトの軌道のズレを簡単にチェックできます。ヘッド軌道(リボンのライン)はシャフト軌道と同じか、やや上を下りてくるのが正解。勘違いしたスウィングだと、このリボンがシャフトのラインより下になってくるはず。これでは“ヘッドが垂れている”状態です。

ヘッドはシャフト軌道より上を通って下りてくる。シャフトの軌道の下を通るのは、“勘違いイン・トゥ・イン”だ
この記事は、発売中の週刊ゴルフダイジェスト2017年11/14号の特集「『インサイドイン』の謎が解けた!」より。みんなのゴルフダイジェスト編集部員でプロゴルファー・中村修のレッスン、続きは本誌でチェックしよう。
写真/増田保雄