5日に来日するトランプ大統領はその足で2020年東京オリンピックのゴルフ会場、霞ヶ関カンツリー倶楽部を訪れ安倍首相、松山とともにゴルフを楽しむ(?)予定だ。
最近の報道によるといわゆるロシアゲート事件で苦境に立たされているトランプ大統領に対し、日本で呑気にゴルフをしている場合かという批判もあるようだが、ここはひとまず松山とのラウンドが実現するとしよう。
「なんで自分なのかわからない」という松山だが、9月のプレジデンツカップで表彰式に登場した大統領とはすでに対面済み。シーズン3勝を挙げ全米オープンでも優勝争いを演じた“日本のゴルフヒーロー”(欧米メディアの呼び方)に、トランプ氏が興味を持っているという情報をキャッチした政府関係者からの要請で今回のゴルフが実現する運びになったらしい。
2月に安倍首相が渡米した際、トランプ&安倍ゴルフにプレーイングパートナーとして参加したのがメジャー4勝のアーニー・エルスだった。ゴルフ外交の舞台となったコースのメンバーであるエルスは前日クラブマネージャーから突然連絡を受け「非現実的な体験」をすることに。
当日はトランプ、安倍、クラブマネージャーがチームを組み、3人のうちもっとも良いスコアを採用しエルスと対戦する変則マッチプレーが行われ「なんと引き分けだったよ。かなりの“外交スキル”でしょ?」と笑ったエルス。果たして松山はどんな外交手腕を見せてくれるのか?
ちなみに関係者は「アプローチが苦手なトランプ氏にアプローチの名手である松山が手ほどきをする」といっているようだが、松山は感性の人。
大学の先輩である宮里優作が松山のアプローチに感心し「どうやって打ってるの? 教えて」と尋ねても「どうなんですかねぇ?」と松山はのらりくらり。考えなくてもできてしまう天才ゆえ、技術を口で説明したり、まして誰かに指導したりするのは難しそうだが……。
多忙なスケジュールを縫って「安倍総理の接待ゴルフに駆り出される松山が気の毒」という声も聞こえてくる。しかし本人は「総理大臣と大統領とのゴルフですから光栄です。自分は政治家ではなくプロゴルファー。とにかく楽しい1日にしたいですね」
世紀のラウンドの顛末についてはまた後日レポートしたい。
写真:姉崎正