パット・イズ・マネーといわれるほど、パットの良し悪しはスコアに直結する。「狙う場所を明確にするとカップインしやすくなります」と話すのは、パット研究家の星谷孝幸先生。著書「入っちゃう!パットの法則」からパット巧者になれる閃きをご紹介!
狙う場所を明確にする
「入れ頃、外し頃」といわれる1メートルのパット。この距離が入るか入らないかで、スコアは大きく変わります。また、短い距離だけに外したときの精神的ダメージも大きい。できることなら、百発百中といきたいところです。
1メートルを確実に決めるためにまず頭の中に入れておいてほしいのは、1メートルにもいろいろなラインの1メートルがあるということです。
当然ですが、同じ1メートルの距離でも、ボールの止まった位置によって難易度がまるで違います。必ず次の1メートルがやさしいところ、たとえばカップの真上真下といったラインを読まなくてもいい場所に残すことを考えて、アプローチやロングパットに臨むようにしてください。
しかし、18ホール回る中で、一度くらいカップ横1メートルというかなり難しいところに止まることもあるでしょう。そんなときは、狙いを明確に定めることが重要です。「カップの内側ぐらい」ではなく「カップの端から2センチ」というように明確にします。その緻密さと集中力があれば、いままで外していた1メートルも高い確率で沈められるようになります。
また、ミスの傾向を知っておくことも大切です。自分は右に外しやすいのか、左に外しやすいのか。たとえば、右に外しやすい人はパターをインサイドに引く傾向が強かったり、逆に左に外す人はインパクトで右肩が前に出るクセがあることが多い。このような点を注意しながらストロークするといいでしょう。
「入っちゃう! パットの法則」(ゴルフダイジェスト新書)より
写真/渡部義一