5試合連続予選落ちと苦戦が続く石川遼だが、ここにきて復調の兆しが見えてきたようだ。2017年のダンロップフェニックスの2日目の今日、久しぶりの予選通過を目指す石川の姿を、月刊ゴルフダイジェストのツアー担当“ケンジロウ”がレポート!

こんにちは、ケンジロウです。月刊ゴルフダイジェストツアー担当です。今週は宮崎県のフェニックスCCに来ております。今回は石川遼君のお話です。

「練習場ではウマくできているのにコースだと思うようにいかない」

こんなこと皆さんも経験ありませんか? 実は日本に帰ってきている石川遼も現在このジレンマに陥っているんです。特にドライバーショットですよね。ここ数試合、フェアウェイにいかないばかりかOBゾーンまでいくこともしばしばという流れで予選落ちが続いています。

そんな遼君ですが、先週のトーナメント「三井住友VISA太平洋マスターズ」で予選落ちしたあとに、そのジレンマを解消するあるきっかけをつかんだみたいなんです。以下、本人の口から話してもらいましょう。

画像: 不調から脱すべく試行錯誤する石川。練習日には松山英樹とプレー

不調から脱すべく試行錯誤する石川。練習日には松山英樹とプレー

「日本に帰ってきてから約1か月間かけていろいろ取り組んできて、先週の試合前に『いいな』と
思って何かをつかんでいたんですが、VISAの試合でまたダメになってしまって……。でもそこでハッと気づいたんです。実は、頭の位置が前後に動いていたんですよ。頭は上下(浮き沈み)に動いたり、左右に動いたりという話はよく聞きますけど、僕の場合は構えた位置よりインパクトで後ろ(背中側)に頭が下がることが多かった。頭が下がって前傾角度が起き、その結果手元が浮いていたんです。

他の人のスウィングを見ると、頭ってほとんど動いていないんですよね。他の人が1センチ動くなら僕は15センチぐらい動いている。練習場ですら5センチぐらいは動いていました。それでVISAが終わってから3日間ぐらいずっと頭の意識をもって練習してきたんですよ」(石川)

宮崎入りしてからも火曜日と水曜日の練習では、後ろからスタッフに棒を当てて見てもらうなどして、ずっと頭のズレを意識して練習していました。

画像: 「頭のズレ」を意識しての練習に励む

「頭のズレ」を意識しての練習に励む

「手元を低くとか体を開かないとかローテーションを抑えるとか10個ぐらいのチェックポイントが自分の中にあったんですが、頭を意識するようになってからそうしたチェックポイントが減っていきました。頭の意識をするだけで、手元は勝手に低くなるんですね。問題は『練習場でできることが
コースでできるかどうか』ということ。流れの中で打ったときに練習の感覚のまま振れるかどうかですよね。木曜日初日のティショットを見ていてください。そこで8~9割がた、ウマくできているかどうかがわかると思います」(石川)

そして迎えたダンロップフェニックスの初日、スタートの10番ホールの第一打は右の林へ。それでも本人は“悪くない”という表情でラウンドへ出てきました。

画像: スタートの10番ホールの第一打は右の林へと突き抜けた

スタートの10番ホールの第一打は右の林へと突き抜けた

終わってみればトータル1オーバーの49位タイ。5試合連続予選落ちを繰り返してきていた石川遼にとってみたらまずまずの滑り出しで初日を終えました。以下は試合後の本人のコメント。

「今日は8割ぐらいの確率でいいショットが打てました。スタートのドライバーショットも打った瞬間は『そんなにひどくないな』と思いましたよ。13回ドライバー打って、10回は完璧なショット。ショットの質が上がってきていますし、意識するポイントも減ってきている。今日一緒に回った中嶋(常幸)さんにも『思ったよりも悪くないな、遼』と言われましたしね(笑)」

画像: 石川は今週こそ手ごたえを結果につげることができるのか

石川は今週こそ手ごたえを結果につげることができるのか

この調子で予選を突破して、ブルックス・ケプカと松山英樹の優勝争いにゼヒとも絡んできてほしいところですね!(^^)!

写真/有原裕晶

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