ダンロップフェニックス最終日。インスタートの石川遼は前半の最終ホールとなった18番のセカンドショットが「木の上」に乗っかるという珍しいトラブルに見舞われる。想定外のトラブルから、一転ギャラリーを大いに沸かせるプレーを見せた、その一部始終をレポート。

2オン狙いのボールが乗ったのは……

インスタートの17番ホール消化時点でスコアをひとつ伸ばし、好調なラウンドを続けていた石川。トラブルが起きたのは、パー5の18番だ。ティショットでフェアウェイをキープした石川は、フェアウェイウッドを手に2オンを狙うも、ボールは右へ。そして、向かった右ラフにボールが見当たらない。ラフにすっぽり隠れてしまったのか……? と思われた瞬間、ギャラリーから「木の上だよ!」という声。なんと、松の木の枝に引っかかり、いわゆる“木に生(な)った”状態になってしまったのだ。

画像: 石川(写真左)の見つめる先の木の上に、ボールがある

石川(写真左)の見つめる先の木の上に、ボールがある

画像: ボールのアップ。枝の上に“オン”してしまった

ボールのアップ。枝の上に“オン”してしまった

木に登って打つ……ことはなく、石川はアンプレヤブル(1打罰で受けられる救済処置)を宣言することを選択。1打罰を加えた4打目では、つい先ほどまで自分のボールが“生っていた”木を、ウェッジのフェースを大きく開いてフルスウィングするロブショットで乗り切り、見事ピン横約2メートルの十分にパーセーブが狙える地点に止めて見せた。

画像: 目の前にあるボールが“オン”した木を、見事にロブショットでクリア。ピンに寄せてギャラリーを沸かせた

目の前にあるボールが“オン”した木を、見事にロブショットでクリア。ピンに寄せてギャラリーを沸かせた

「いやあ、プロやねえ」と思わずギャラリーから歓声が挙がるミラクルショットを放ちながらも、残念ながらパーセービングパットは外れ、このホールはボギー。それでも、後半にスコアを伸ばし、3アンダー68のナイスラウンドでリーダーボードを駆け上がった(最終成績は27位タイ)石川遼らしい、ギャラリーを沸かせる派手なプレーだった。

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