朝の練習はウォーミングアップと割り切るべし
ーードライバー1本だけでいいというのは極端では?
重永:球数は限られているし、時間もあまりないですよね。そもそもラウンド前は、スウィングを作る時間ではない。自分のパフォーマンスを引き出すための準備をする時間。要するにウォーミングアップです。
ーープロの試合のときはそういう感覚ですか?
重永:もちろん。とくにスタート前の練習は体をほぐすためのもの。言い換えるとスウィングを整えるのが目的です。僕らは素振り用の練習器具を使いますが、アマチュアの方は持っていない人も多い。だからドライバーがいいんです。

弾道を目で追わないのがポイント。目的はあくまでスウィングを整えることだ
ーー長いからですか?
重永:そうです。まずは5割で振って、そのあとに7割。最後に100%で振ります。注意してほしいのは5割といっても振り幅の大きさではなくスピードのことです。

これくらい大きくヒールアップして振ると、クラブが大きく動き、体もほぐれやすい
ーー真っすぐに飛ばすことは意識すべきですか?
重永:どこに飛んでも構いません。ヒールアップして、体重移動を大きくして最後まで振り切る。動ける体になり、スウィングが整ってくるはずですよ。

最初は下半身を積極的に動かして、5割のスピードで振る。下半身を使うとリズム感も出てくる
重永考案! 25球メニュー
5割の力で振る・・・10球
7割の力で振る・・・8球
10割の力で振る・・・7球
振り幅ではなく、振るスピードを徐々に上げていくことで、体も徐々に動き始める。朝のウォーミングアップの目的は、体とクラブの動きを連動させることだ
この記事は、週刊ゴルフダイジェスト2017年12/5号の特集「あれこれやっていませんか? 朝の練習は『バランス』だけでいい!」より。重永プロが実際に試合の朝にやっている練習法が載っている。続きは本誌をチェックしよう。
写真/大澤進二