賞金王の飛ばしを支えた“神重心”ヘッド
今、旬なドライバーは? と聞かれれば“ピンG400ドライバー”と答える。とくにLS-TECの人気が高いようだ。
その理由は、日本ツアーの賞金王と賞金女王が選んだドライバーということと無関係ではない。宮里優作、鈴木愛が、勝敗を決する時に、握りしめていたドライバーが「ピンG 400 LS-TEC」。男女ツアーの賞金王が同じドライバーを使っていたというのは、たぶん史上初だろう。今年、ドライビングディスタンスでダントツ1位のチャン・キムも同モデルを使う。従来プロは、プロモデルを使っていたが、G400ドライバーは、アベレージゴルファーでも使いこなせるモデル。プロでもやさしいドライバーを使う時代が到来したのだ。
G400ドライバーは、ヘッドが3モデル用意されている。直進性が高い“SF-TEC”、ニュートラルな“G400”、そして飛距離を追求した“LS-TEC”だ。3モデルともヘッド形状が微妙に異なるが、最大の違いはタングステンウェートの位置だ。LS-TECのウェートはフェース寄りにあり、それが“低スピンで飛ぶ”を実現している。
ヘッド容量だが、460ccから、445ccにサイズダウンしている。飛距離に有利な要素を妥協なく追求してきたピンが、どうしてヘッドサイズをダウンさせたのか? 歴代のピンドライバーには飛距離性能は高いものの、ボールがつかまりにくいという弱点があった。しかしこのモデルは、ボールのつかまりが劇的に改善されている。もしかするとこのサイズダウンが“さじ加減”として効いているのではないか!?
妥協なき飛距離への追求と、絶妙なさじ加減で、スライスに悩むアマチュアから、ツアープロまで最大飛距離が得られるドライバーに仕上がった。是非一度試して欲しいクラブだ。
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写真/三木崇徳 文/田島基晴