冬のアプローチは地面が硬く、芝が枯れて薄いため、サンドウェッジで打つとソールが跳ね返されてザックリやトップになりやすいという。ところが塚田陽亮プロいわく、「それはアプローチの基本的な打ち方ができていないから。ソールの出っ張っている部分のバウンスをうまく使えば、低い角度で出てよく止まるピッチ&ランのコツをお教えしよう。
9時~3時の左右対称スウィング
ゴルフダイジェスト編集部(以下GD):グリーン周りからピッチ&ランで寄せる場合、サンドウェッジで打つとミスしそうで怖いのですが……。
塚田陽亮(以下塚田):枯れ芝はライがあまりよくないことが多いですからね。8~9番アイアンで転がしたくなるのもわかります。でもサンドウェッジだって使えますし、基本の打ち方さえマスターしておけば逆にミスになりにくいですよ。
GD:その基本の打ち方を教えてください。
塚田:まず目的に合ったアドレスをつくること。そして手首を固定して、9時から3時くらいの振り幅でスウィングしましょう。両手を返さないで、バウンスを滑らせるように打つのがコツです。
GD:ボールが上がりすぎることはないのですか?
塚田:クラブヘッドを低く長く振り抜けば、低めに出てスピンのかかる球となります。打ったら右手を離す練習をすると効果的です。インパクト後に手を離してみてください。クラブヘッドが目標方向に出て行くように振り抜ければ、方向性もよくなりますよ。
ポイント 1:ヘッドを打ちたい方向に出す
インパクト後に右手を離すと、クラブヘッドが目標方向に出て行く。実際のスウィングもこの感覚で打とう。
ポイント 2:手首を固定し、左右対称に振る
腕や手を使わず、テークバックで胸を右に回し、フォロースルーでは胸が目標を指すまで左に回そう。テークバックとフォロースルーの大きさがほぼ同じとなるのがベスト。
この記事は、週刊ゴルフダイジェスト2018年1/23号の特集「ソールを滑らせてピッチ&ランで寄せよう!」より一部を抜粋。冬は寄せがスコアメークの鍵。続きは今週号の週刊GDをチェックしよう。
写真/増田保雄