どちら側で球をさばきたいか
ゴルフダイジェスト編集部(以下GD):スウィンガーとパンチャー、それぞれに上達法があるということですが、そもそも自分がどちらのタイプなのか、見極める方法はありますか?
南秀樹(以下南):一番分かりやすいのは、ボールを手前でさばきたいか、それともボールの先でさばきたいか。ボールの先、要するにフォロー側に意識がある人はスウィンガーです。ただ、頭に入れておいてほしいのが、最初からスウィンガーになろうとすると間違いが起きるということです。
![画像: ダウンでボールを打つ感覚があるパンチャー(左)か、フォローで飛ばす感覚があるスウィンガー(右)、あなたはどっち?](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2018/01/17/87290c822bd53704202252cdd538bd219ab96983_xlarge.jpg)
ダウンでボールを打つ感覚があるパンチャー(左)か、フォローで飛ばす感覚があるスウィンガー(右)、あなたはどっち?
GD:どういうことですか?
南:理想的なインパクトを作るのはパンチャーの動きが必要です。パンチャーの動きができていないのにスウィンガーになろうとしたりするとおかしくなる。もちろん、ずっとパンチャーの人だっているし、それが間違いというわけではありません。
![画像: ボールへのアジャスト力が高く、ダウンスウィングでシャフトをしっかりしならせて、クラブに仕事をさせるパンチャーは、インパクトが自然と強くなる。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2018/01/17/6d152590918a90c71648a35831e88e5403e9524d_xlarge.jpg)
ボールへのアジャスト力が高く、ダウンスウィングでシャフトをしっかりしならせて、クラブに仕事をさせるパンチャーは、インパクトが自然と強くなる。
GD:なるほど。では、ある程度ボールが打てるレベルになって、初めて自分がスウィンガー向きなのか、パンチャー向きなのかを方向づけるべきですね。
南:そのとおりです。ボールにきちんと当たらなければ何も始まらないですからね。あとは、パンチャーに関して、決して強振する打ち方ではないということです。スウィンガーは振り感を重視するタイプで、パンチャーは当て感を重視するタイプだと考えてください。
![画像: インパクト以降も打って終わりではなく、ある程度の力感がスウィング自体に残っている。クラブと体の関係性が最後まで変わらないので、途中でスウィングがゆるむことがないのがスウィンガーの特徴](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2018/01/17/76b0fc1ede01b0a70123417cd046d9d129eaf727_xlarge.jpg)
インパクト以降も打って終わりではなく、ある程度の力感がスウィング自体に残っている。クラブと体の関係性が最後まで変わらないので、途中でスウィングがゆるむことがないのがスウィンガーの特徴
この記事は、週刊ゴルフダイジェスト2018年1/30号の特集「あなたはスウィンガー? それともパンチャー?」から一部を抜粋したもの。南コーチによれば、パンチャーは腕の振り方を意識することで“当て感”を磨くことが重要で、スウィンガーは軽いものを振るなどして“振り感”を鍛えることで、それぞれの感覚が磨かれていくという。
本誌では自分がどちらのタイプか見極めて最短ルートで上達する方法を紹介している。続きは本誌にてチェックしよう。
写真/大澤進二