小さな振りを徐々に大きくする
ゴルフダイジェスト編集部(以下GD):朝は体が硬くて、ナイスショットしそうもないのですが。
野仲茂(以下野仲):体を入念にほぐしておかないと、いきなりドライバーを振っても当たるわけがありませんし、ケガをする危険があります。時間があまりない場合でも、ウェッジでストレッチと素振りを行いましょう。ストレッチは2本を互い違いに持って行うのが基本です。
GD:それでもほぐれないなという場合は?
野仲:ウェッジを1本増やして素振りをします。小さい動きから始めて、徐々に動きを大きくして行き、全部で10回ほど行うと効果的です。
GD:関節や筋肉が重さで引っ張られて、体が柔らかくなる感じがします。
野仲:3本素振りでほぐれたら、ドライバーを使ってボールの前で3回素振りをします。この素振りでリズムを確認でき、ナイスショットが打てる準備が整います。
GD:午後のスタート前も3本素振りがいいのでしょうか?
野仲:午後は体がある程度温まっているので、基本の2本素振りで十分です。体の動きでボールをとらえられているか、この2本素振りで確認しましょう。
GD:具体的には?
野仲:テークバックでしっかり右の股関節に体重を移動させます。クラブヘッドの重みを感じてクラブを上げましょう。
GD:実際のショットのように、トップまで上げていいのですね。
野仲:そうです。あとはクラブヘッドの重さにつられるようにして、体をねじり戻す。腕と体の動きの一体感を大切にして振ってください。
この記事は、週刊ゴルフダイジェスト2018年2/20号の特集「朝イチショットは5分前の『3本素振り』が効く」より。体が動きづらい朝イチのティショットの攻略法が掲載されている。続きは本誌でチェックしよう。
写真/大澤進二