「ドライバーさえ良ければだいたいのトーナメントで勝つチャンスはある」
ウェストコーストスウィング(西海岸シリーズ)を開催中のPGAツアー。今週はペブルビーチGLほか3コースを舞台にプロアマ形式のAT&Tペブルビーチ・プロアマが行われている。
2009年&10年に連覇している相性の良い大会でジョンソンは首位に2打差の6位タイと絶好の滑り出しを見せた。それでも「パットがもう少し入っていれば…」と完全に納得しているわけではない。
同じ組にはディフェンディングチャンピオンながら目下パットが絶不調のジョーダン・スピースがいたのだが98位タイと出遅れており明暗を分けた格好だ。
ところで自身がプレーしなかったフェニックス・オープンでもしラームが優勝していたら世界ランク1位の座を譲らなければならなかったのだが焦りはなかったのか?
「もちろん(入れ替わることは)知っていたけれどどうしようもないよね。自分が出ていなかったんだしラームはここのところものすごく良いプレーをしているからね。彼に抜かれていたら今週勝ってナンバー1の座を奪い返せば良かっただけの話でしょ?」
かつてメジャーで優勝寸前まで行きながら直前で勝利を逃し“ノミの心臓”と揶揄されたジョンソンだが変われば変わったものである。世界でトップを張っているという自負が大きな自信を生んでいるようだ。
「今年は調子の良い選手が多いみたいだけれど、自分もセントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ(2018年初戦)で勝っているし調子は悪くない。このまま勝ち続ければ誰にも抜かれることはない。いまみたいなゴルフを続けていれば2018年が終わるときもこのポジションに居られると思う」
ところでコーチであるブッチ・ハーモンからどんなアドバイスを受けているのだろうか?
「いまのところなにか特に取り組んでいることはないんだ。スウィングがいいからね。ドライバーの調子さえ良ければだいたいのトーナメントで勝つチャンスはある。だからブッチとはただつるんでぶらぶらしてるだけ(笑)」
08年のデビュー以来11シーズン、毎年必ず1勝以上を挙げ勝ち星を「17」まで伸ばしているジョンソンの余裕の発言を聞く限り、世界ランク1位はプレッシャーではなくむしろ喜びのようだ。
「1位になった重圧でどうすれば良いかわらからなくなってしまった」と一時バーンアウト寸前までいったジェイソン・デイとは対照的。
DJの天下は続く!?
写真:姉崎正