「私は、調子を整えたいときは必ず7番アイアンのハーフショットに戻ります。ここにスウィングの基本中の基本が詰まっているからです。ハーフショットなら振り幅が小さいので、手先を使わず体の動きだけで球が打てます。だから体が正しく動いているかどうかのチェックをしたり、体の正しい動きを身につけるのに最適なんです」
そう語る荒井舞プロ。荒井プロによれば、効果抜群のハーフショット練習だが、ただ漫然と行えばいいというわけではないという。
![画像: ハーフショットには基本中の基本が詰まっている](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2018/02/14/7cfb3045356dcc05b1710c99b5aaf75ab3694393_xlarge.jpg)
ハーフショットには基本中の基本が詰まっている
「ハーフショットは、飛んだとか寄ったとか曲がったとか、そういう結果以前にどこに打ち出したかがすごく大事なんです。打ち出し方向が自分がイメージしているところとズレていたら、結果的にいいところにボールが行ったとしても、それはただの偶然です。私の場合は持ち球がドローなので、ターゲットに真っすぐ構えて、そのラインよりもわずかに右に打ち出せていればOK。ハーフショットは、この打ち出し方向を整える練習なんです」(荒井プロ)
![画像: 打ち出し方向に意識を集中して練習しよう](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2018/02/14/d4d471d25db43c6d2b8e256455287030d4e7efaf_xlarge.jpg)
打ち出し方向に意識を集中して練習しよう
その前提として大事なのが、アドレスの向き。ターゲットよりも右に打ち出せていたとしても、自分の体ごと右を向いていたのでは正しく打ち出せていることにはならない。荒井プロは、ひざ、腰、肩の3つのラインをきちんと目標にスクェアにセットすることを大事にしてほしいと話す。
「これは自分の意識と実際がズレるから難しいので、足下に棒を置いたりして、とにかくていねいにチェックしてください。まず、気をつけの姿勢から“前へならえ”をして、胸の前で手を合わせ、そこから前傾しながら手を下ろします。このポジションでクラブを持てば、体はスクェアなはず。調子が悪いときは、真っすぐ構えていても“気持ち悪い”ものなんですが、その違和感を克服して、“真っすぐ”を体に覚え込ませてください」(荒井プロ)
![画像: 「前へならえ」から胸の前で手を合わせれば、手は体の真ん中に来る。そのまま前傾すれば、スクェアな形になっている](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2018/02/14/4e2b4ce36dba333856843727ebd0c18f9de7d08d_xlarge.jpg)
「前へならえ」から胸の前で手を合わせれば、手は体の真ん中に来る。そのまま前傾すれば、スクェアな形になっている
友達と一緒に練習していればその友達にチェックしてもらったり、スマホの動画機能などで撮影するなど、「第三者の目」を活用することも大事だ。そして「真っすぐ」構えるために大事なのは、前後の重心位置と前傾角度。これがズレていると、「真っすぐ」の感覚もズレてしまうと荒井プロは言う。
「これは人それぞれ自分のポジションがあるので、“ここ”と言えないのですが、体幹にいちばん力が入るポジション。7番のハーフショットで出球が揃うポジションが正解です。このポジションを自分で見つけることが、この練習の極意とも言えます。私の場合、足の真ん中よりもほんの少し前のイメージです」(荒井プロ)
![画像: 足の裏の前、後ろと体重のかかる位置を極端に動かしながら、体幹に力が入るポジションを探そう](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2018/02/14/0cc3a7025ebda40f6543bcc0ef4436151ec5068a_xlarge.jpg)
足の裏の前、後ろと体重のかかる位置を極端に動かしながら、体幹に力が入るポジションを探そう
地道な努力が結果を生む。本当のスウィング力が身につくハーフショット練習を春までに真面目に取り組んでみませんか?