距離が170ヤード以上あるパー3は、グリーンオンさせるのが難しい。向かい風が吹いていたらもうお手上げだ。こんなときこそ活用したいのが、ユーティリティ。「強い球が打てるようになれば、長いパー3もうまく攻略できますよ」という芹澤大介プロに打ち方を教わった。
距離がほしいときはフックで攻めよう
ゴルフダイジェスト編集部(以下GD):UTはやさしく打てると聞きますが、ティアップしているのにいつもミスをしてしまいます。
芹澤大介(以下芹澤):何とか届かせようとして力みやすいですからね。飛ばそうとして上から打ち込むと、スピンがかかりすぎて球が吹き上がりやすくなります。向かい風に流されますし、曲がり幅も大きくなるのです。
GD:ピンまでが200ヤード近くもある場合は距離を出せて、向かい風にも負けないような強い球が打ちたいのですが。
芹澤:そういう場合はフックを打つとハッキリ決めてスウィングすることが大事です。
GD:真っすぐ打つことばかり考えてはダメなのですね?
芹澤:真っすぐな球を打つのが一番難しいのです。逆にピンまで170ヤード程度の場合や風がフォローのときなどは、スライスで狙うとうまくいきます。
GD:ピンまでの距離に応じてフックやスライスを打ち分けるのがベストなのですね?
芹澤:そうです。でも腕や手の動きでスウィング軌道を調整してはダメ。どんな球でも、両わきを締めて胸を左右に回転させるイメージが大事です。
綱引きをするとわかりますが、手だけでは強く引っ張れません。お腹を引っ込めて体で引っ張れば強いパワーが生まれます。前傾角度をキープすることでボールをシャローにとらえられ、ゾーンで打てます。クラブヘッドの入射角が整うため、ミート率がよくなるんです。
この記事は、週刊ゴルフダイジェスト2018年3月13日号特集「ユーティリティで強い球を打つ!」の一部。強い球が打てるアドレスの仕方やゾーンをとらえるコツを芹澤大介の解説を交えてご紹介。ぜひ続きを本誌で読んでみよう。
写真/増田保雄