ドライバー型はヨコに出力「目標方向にボールを放り投げるイメージです」
300ヤード近いドライバーショットを武器にする“ドライバー型”の出水田大二郎プロは、どんなイメージでスウィングしているのだろう。
「心がけているのは、目標に向かって、フィニッシュまでしっかり振り抜くことです。“インパクトはスウィングの通過点”ってよく言うじゃないですか。まさに、そのイメージですね」(出水田)
ボールを目標方向に向かって放り投げるように、力をヨコ方向に使っていくから、ゆるやかなヘッドの入射角で、ボールをとらえることができる。これが“ドライバー型”が持つ強みだ。
「インパクトした後の、フォローサイドでヘッドスピードが最速になる。そんなイメージでスウィングしています。フォローをしっかり振るイメージがあれば、当てて終わりのスウィングになりやすいし、点でははく、ゾーンでボールをとらえられます」(出水田)というように、ボールより先をゾーンで通すイメージでスウィングしているとのこと。
アイアン型はタテに出力「クラブの“落ちる力”を使いましょう」
では、“アイアン型”代表の香妻プロのスウィングイメージとは? “ドライバー型”代表の出水田プロ同様、ボールを投げる方向で、力の使い方を説明してもらうと、
「地面のボールに向かってタテ方向に、上から下へ叩きつけるイメージですね。僕がスウィングを磨いてきた9Iは、上からしっかりダウンブローにボールをとらえられないと、番手なりの飛距離も出ないし、方向も安定しません。アイアンが好きで、練習場でもドライバーよりたくさん打つ人は、僕みたいにアイアン型のスウィングになりやすいと思います」(香妻)
クラブの重さと重力を利用して、インパクトにパワーを集約する意識が大事だという。
「クラブが上から下へと落下する力を利用して、インパクトにパワーを集中させます。力の向きがタテ方向なので、左右にスウィング軸がブレにくく、インパクトが安定します」(香妻)
ドライバー型、アイアン型にはそれぞれ長所があり、両者に有利不利は存在しない。自分がどちらのタイプのスウィングをしているのか調べて最適な練習法に取り組もう。
この記事は、週刊ゴルフダイジェスト2018年3月20日号特集「あなたのスウィング、ドライバー型?
アイアン型?」の一部を抜粋。アイアン型、ドライバー型かを見極めたら、タイプ別の飛ばせる方法を見てみよう。続きはコンビニや書店などでお求めを。
写真/増田保雄